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[販売データ]2023年10月の欧州ゲーム市場

 

GamesIndustry の記事を翻訳いたしました(個人名は原文のままです)。
 訳文の一番下にあるボタンからソースのページに移動できます。


 

複数の人気タイトルが10月に好調な売上を記録
年次サッカータイトルは、2ヵ月連続でチャートのトップに


Christopher Dring(Head of Games B2B) Nov. 21, 2023




 

 GSD によると、ヨーロッパ全土で1,021万本の PC およびコンソールゲームが販売され、前年比 2.3% 減とわずかに減少しました。

 

 このデータは、ユーロ圏のほとんどの主要なゲームパブリッシャによってデジタルで販売されたすべてのゲーム(英国の市場分析については、ここをクリック)と、すべての主要なユーロ圏市場での物理的なゲームの売上を取り扱っています。

 

 (年次タイトルである)Call of Duty は昨年10月期間に発売されましたが、2023年のものは11月に発売されたことを考えると、売上減少は依然として印象的です。これは、Activision の大人気の一人称視点シューティングゲームが存在しなかったにもかかわらず、ヨーロッパではわずかな減少にとどまったことを意味します。

 

 『EA Sports FC 24』は、この月の最も売れたゲームとなりました。EA のサッカータイトルの売上は昨年の『FIFA 23』より 10% 減少しましたが、その一部はブランド名変更と、スポーツ界の興奮を高めるために昨年冬季ワールドカップが開催されたという事実によって説明できます。

 

 Ubisoft の『Assassin’s Creed Mirage』が第2位で、僅差で『Marvel’s Spider-Man 2』を破りました (そして、AC の最新作は2週間長く販売されていました)。
 『Mirage』が市場に出た最初の4週間の価格は、『Assassin’s Creed Valhalla』の販売価格よりも 49% 以上低くありました。このゲームは長く続くシリーズにおいて小規模でより古典的な解釈として宣伝されているため、『Valhalla』と競合するとは想定されていませんでした。なお、古い Assassin’s Creed ゲームと比較すると、『Mirage』の売上は2018年の『Odyssey』より 22% 高く、2017年の『Origins』より 6% 高くなります。

 

 PS5 ゲームの発売は好調で、『Spider-Man 2』は勢いを得ており、最初の2週間は2018年の『Spider-Man』と比べて 30% 近く増加しました。2020年の『Miles Morales』との比較ではほぼ3倍に増えています。

 

 昨年の大ヒット PlayStation ゲーム『God of War Ragnarok』と比較すると、『Spider-Man 2』の最初の2週間の売上は 28% 少ないものです。しかし、それは『Ragnarok』が PS4 でも利用できたからです。PS5 の売上だけに注目すると、スパイダーマンの最新作 は、2週間後に GoW の最新作を 8% 上回っています。

 

 4位は『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』です。ただし、このデータにはダウンロード数が含まれていないため、任天堂のゲームのほうがチャートで上位にランクインしている可能性があります(任天堂はデジタル数字をチャート会社と共有していません)。
 『ワンダー』の発売時の売上は、2017年の『スーパーマリオ オデッセイ』(Nintendo Switch の普及台数がはるかに小さかった頃)の2倍であり、2020年の『スーパーマリオ 3Dコレクション』よりも 59% 近く大きくなっています。また、2021年の『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』との比較でも 53% 近く増えました。
 実際、任天堂は、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』がヨーロッパで最も早く売れているスーパーマリオゲームであると発表しました。

 

 また、10月のチャートに新たにランクインしたのは、以下の通りです。

  • Lords of the Fallen(5位)
  • Metal Gear Sold: Master Collection Volume 1(16位)
  • EA Sports UFC 5(17位)
  • 帰ってきた 名探偵ピカチュウ(32位)
  • Sonic Superstars(33位)
  • Forza Motorsport(42位)

 

 

 国ごとに見ると、『EA Sports FC 24』はほとんどの市場でトップでしたが、2位に関しては状況が異なります。フランスで10月に2番目に売れたゲームは『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』、ドイツでは『Assassin’s Creed: Mirage』、イタリアとスペインでは『Spider-Man 2』です。

 

 コンソール・ハードウェアの分野では、PS5 はヨーロッパで間違いなく最高のコンソールです (対象市場全体で、英国とドイツは含まれません)。
 Sony の機器の売上は、今回は在庫があったことが牽引し、昨年10月と比べて 143% 増です。Nintendo Switch は、同様の比較において売上が 20% 減少したにもかかわらず、第 2位となっています。
 その一方で、Xbox Series S | X の売上は欧州で引き続き苦戦しており、前年比 52% 減となっています。

 

 10月には、調査対象市場全体で合計481,000台のコンソールが販売されました。

 

 9月と比較すると、市場全体の売上は 16% 近く増加しました。PS5 の売上は 11% 増、Switch の売上は 10% 増、Xbox の売上は 20%弱 の減少です。
 注意点として、Xbox の今年の大型独占タイトル (Starfield) は9月に発売され、PlayStation と任天堂の大型ゲーム(Spider-Man 2 とスーパーマリオ ワンダー) は10月のに登場しました。

 

 周辺機器およびアクセサリに関しては、対象市場全体で114万個の製品が販売され (前年比 3.6% 減)、ウォレット/ポイントカードの販売は 4% 減の969,818枚でした。


 

欧州 GSD による2023年10月のトップ10 (デジタル / 物理 合算)

順位 タイトル
1 EA Sports FC 24 (EA)
2 Assassin’s Creed Mirage (Ubisoft)
3 Marvel’s Spider-Man 2 (Sony)
4 スーパーマリオ ワンダー (任天堂)*
5 Grand Theft Auto V (Rockstar)
6 Lords of the Fallen(2023) (CI Games)
7 Battlefield 2042 (EA)
8 Hogwarts Legacy (Warner Bros)
9 Red Dead Redemption 2 (Rockstar)
10 It Takes Two (EA)

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ついでに、「管理人からひとこと」を読んでみる



 

補足 GSD 提供

 GSD デジタルデータには、Steam、Xbox Live、PlayStation Network、Nintendo Eshop を通じて販売された参加企業のゲームが含まれます。

 また、主な参加企業は次の通りです。Activision Blizzard、バンダイナムコ、カプコン、Codemasters、Electronic Arts、Embracer Group (Gearbox、Koch Media、Saber Interactive を含む)、Focus Entertainment、コナミ、Marvelous Games、Microids、Microsoft (Bethesda を含む)、Milestone、Nacon、 Paradox Interactive、Quantic Dream、SEGA、Sony、スクウェア・エニックス、Take-Two、Ubisoft、Warner Bros。

 なお、データの提供に関して、Nintendo と 505 Games は、小規模なスタジオと並んで注目すべき非参加企業です。チャートのタイトル名の横に * 記号が付与されています。

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管理人からひとこと

これまで見てきたように、ハードウェア供給量の増加は、販売数に直結し英ます。
やはりサッカーゲームが強いですねw
大手から発売されたタイトルは、時間が経過した後の値下げ・セールで販売数にブーストが。


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