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[ビジネス]CMA の調査結果に対する Xbox の支持と PlayStation の反論

 

GamesIndustry の記事を翻訳いたしました(個人名は原文のままです)。
 訳文の一番下にあるボタンからソースのページに移動できます。


 

Microsoft は、Activision の契約で CMA の態度の転換を歓迎、
Sony は「不合理な」決定を非難

なお、「クラウドゲーム」の定義とは


James Batchelor(Editor-in-Chief) April 6, 2023




 

 Microsoft と Sony は、前者の Activision Blizzard の購入がコンソール業界での競争に害を及ぼさないという、英国の競争市場局(CMA)からの改訂された調査結果に対応しました。

 

 CMA は先月、Call of Duty を含む Activision のゲームを Xbox エコシステム専用にすることは、 Microsoft にとって 「あらゆるシナリオの下で、かなりの損失を生む」 だろうと述べています。

 

 英国の規制当局は現在、2つのプラットフォーム保有者からの回答を公開しており、Microsoft は元の暫定的な調査結果への追加を歓迎しています。

 

「Microsoft は合併の発表以来、明らかにしていました。Call of Duty やその他の PlayStation における Activision コンテンツへのアクセスを差し控えたり、低下させたりする意図はありません」
 と、同社は書いています。

 

「そのような戦略は、英国および世界中のゲーマの利益とは正反対です。Microsoft は、選択肢やアクセスを制限するのではなく、合併を利用して、より多くのゲームをより多くのプラットフォームとデバイスでより多くの人々に提供するつもりです」

 

 一方、Sony は、CMA の立場の転向は「驚くべき、前例のない、不合理」であると述べ、11ページの回答の多くを費やして、英国の規制当局がいずれかのプラットフォームの平均的なゲーマの生涯価値を計算する際に犯したと信じている誤謬を詳述しています . . . 。

 

「SIE は、補遺がコンソールの害の理論に関する CMA の転向を正当化しないことを丁重に提出します」
 と、同社は書いています。

 

 Sony は、CMA が使用したモデルは、Microsoft が PlayStation から Activision のゲームを差し控える誘因を持っていないという結論に偏っていると主張しました。また、Microsoft の誘因に関する暫定的な調査結果の他の証拠の分析を「正当な理由なく」無視しているとしています。

 

 Microsoft がゲームを保留するかどうかに関する補遺の議論は、「証拠ではなく、純粋な憶測に基づいている」と付け加えました。

 

「確固たる決定を下すために、CMA は Microsoft の誘因と部分的な差し押さえの分析を再検討し、この論文で特定された誤謬を修正する必要があります」
 と、PlayStation からの回答は結論付けました。

 

 CMA は、Microsoft が Activision Blizzard を所有することで、コンソール業界での競争が大幅に減少するとは考えていませんが、クラウドゲームと Activison の発売予定一覧に関する懸念を維持しており、この業界で Microsoft に明確な優位性をもたらしています。

 

 Microsoft は、 Nvidia、Boosteroid、および Ubitus との10年間の契約で既に行っているように、Xbox および Activision Blizzard ゲームを他のクラウドゲーム・サービスにライセンス供与することを含め、この懸念を和らげるための救済策を提案したことを繰り返しました。

 

「これは、Microsoft が競合他社のクラウドゲーム・サービスから Activision のコンテンツを差し控える能力がないことを示しているだけでなく、 (これらのプロバイダとの法的拘束力と強制力のある契約が存在することを考えると) Microsoft が他のクラウドサービスから Activision のコンテンツを差し控えないという意図があることの明確な証拠でもあります」
 と、Xbox 社は書いています。

 

「Microsoft の能力と誘因の分析は、この展開を反映するように適宜更新する必要があります。簡単に言えば、CMA は、コンソールに関して Activision のコンテンツを差し控える誘因を発見しておらず、証拠は、クラウドゲーム・ストリーミングに関して同じ結論に達する必要があることを示しています」

 

 これらの回答とともに公開された文書 の中で、ユニバーシティカレッジ・ロンドン経営大学院の戦略および起業家精神の准教授である Joost Rietveld 氏は、「クラウドゲーミングとは正確には何なのかについて、かなりのあいまいさ」があると述べています。

 

 Rietveld 氏は、クラウド ゲームは「個別の市場ではない」と主張し、代わりに、それぞれがクラウドストリーミング・テクノロジィに依存する4種類のゲームサービスを指摘します。

 

  • Xbox Game Pass に見られる機能としてのクラウドゲーム
  • Nvidia の GeForce Now や Boosteroid などの補完的なクラウドゲーム
  • Ubitus や GameStream などの入力としてのクラウドゲーム
  • Amazon Luna や Blacknut などのプラットフォームとしてのクラウドゲーム

 

 結論として、彼は次のように書いています。
「独立したクラウドゲーム・サービスに対する消費者の支払い意欲は明らかに低く、これはおそらく、クラウドゲームを別個の市場と見なすべきではないことを示す最も強力な兆候です」

 

「クラウドストリーミングは潜在的に有望な配信方法であり、末端のユーザと企業間顧客の両方である可能性のある多様な顧客セットを対象としたさまざまな製品を提供するさまざまな企業によって、さまざまな程度で使用され、依存され続ける可能性が非常に高いのです。
 CMA やその他の機関は、それをそのように見るのが当然です」

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ついでに、「管理人からひとこと」を読んでみる



過去記事参照


[ビジネス]Activision Blizzard の買収 英国規制当局による買収承認で決着の可能性

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管理人からひとこと

いつのまにか、クラウドゲームが多様になりました。サブスクリプションと相まって。
そもそも、オンラインにおけるクラウドという言葉自体、ある種の発明ですね。
5種類目として、『FINAL FANTASY VII』としての「クラウドゲーム」 . . . 。


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