[トピック]CD Projekt の企業価値
Push Square の記事を翻訳いたしました(個人名は原文のままです)。
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信じられないことに、CD Projekt は
今やヨーロッパで最も価値のあるビデオゲーム会社です
Ubisoft よりも価値がある
Robert Ramsey Thu 2020.5.21 13:00
『The Witcher 3: Wild Hunt』と次期新作『Cyberpuck 2077』の開発会社である CD Projekt は、ヨーロッパで最も価値のあるビデオゲーム会社です。
このポーランドの組織は明らかに時価総額の面で、フランスのパブリッシャ Ubisoft を追い抜いており、現在、なんと$ 81億3000万の価値があります。後者は$ 81億2000万と算定されています。
CD Projekt が PC デジタルゲームストアの GOG.com も担当していることは注目に値しますが、会社の価値がここまで急速に急上昇したと考えるのはまだおかしいです。
実際、2019年12月の時点で$ 68億と評価されていました。また、過去10年間で同社の株価は驚異的な21,000%の上昇をしたと報告されています。
『Cyberpuck 2077』が会社にとってもう1つの大きなヒットになると予想されます。
その期待に応えるとすれば、CD Projekt にとって未来は確かに明るく見えます。ここからどこへ向かうのかを見るのは魅力的です。
補足 カタカナ表記
原文 | カタカナ表記 | |
---|---|---|
Ubisoft | ユービーアイソフト |
補足 CD Projekt(CD プロジェクト)
CD Projekt と後述の GOG.com の誕生は根源的に同じと言って差し支えありません。
これには社会的背景があります。
かつてのポーランドは、共産主義(ソビエト連邦)の統治下にありました。それが一転、政権交代により1990年代初頭には政府は市場経済を重んじるようになり、経済成長に拍車がかかりました。
しかし、大きな問題がありました。共産主義下におけるポーランドでは事実上著作権法が存在せず、それは、新しい政府になっても同じままでした。よって、特に電子メディアにおいては、海賊版が正規品と並べられて小売販売されるという「自由な市場」を生み出しました。
そこで、創業者の Adam Kiciński 氏と Marcin Iwiński 氏は、正規に国外のゲームを販売する事業を立ち上げました。1994年のことです。
そして彼らは外国のパブリッシャから輸入権を獲得し、ポーランド国内向けにゲームを提供しました。また、可能であれば、通常はゲームのコードを逆コンパイルするリバースエンジニアリングの技術を通じて、テキストと音声のデータをローカリゼーションも手がけるようになりました。
そのローカライゼーションによる最初の成功が、1996年の『Baldur’s Gate』のポーランド版でした。
補足 GOG.com
正式名称は「Good Old Games」。
運営は、CD Projekt の完全子会社である「GOG Limited」によってなされています。
設立は、2008年2月22日。同年8月にサービスを開始しました。
当初は、サービス名通り、古いゲーム、つまりレトロゲームのダウンロード販売が主たる目的でした。現在では、新作ゲームや映画も販売しています。
サイトの対応言語は、
- 英語
- ドイツ語
- フランス語
- ロシア語
- ポルトガル語
- 中国語(簡体字)
です。
2009年3月26日、GOG.com は、Ubisoft との間で過去の作品を販売する契約を締結したと発表しました。この契約では、デジタル著作権管理なし(DRMフリー)のダウンロードとなっています。
また、DRM フリーのソフトを提供する大手パブリッシャとの最初の取引となりました。
補足 ここからどこへ向かうのか
創業当初の資本金は$ 2,000、友人のアパートを無料で借りてオフィスとしていました。
2019年の時点で、1,111人の従業員数を抱えるまでに成長しました。
おまけ画像
おめでとうございます。
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すごすぎてわけわからんw