［トピック］若いゲーマと課金ルートボックス（英国王立公衆衛生協会の調査）
GamesIndustry の記事を翻訳いたしました（個人名は原文のままです）。
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英国の若いゲーマの31％は、ルートボックスへの支出額を明確には覚えていません
Gambling Health Alliance からの新しいレポートによると、
ゲーマの4人に1人がランダム化されたゲーム内アイテムに100ポンド以上を費やしています
James Batchelor(UK Editor) Wednesday 23rd December 2020
Gambling Health Alliance の調査によると、若者は定期的にルートボックスに費やしているだけでなく、費やした金額がいくらだったかを思い出すのに苦労しています。
王立公衆衛生協会によって設立されたこの組織は、イングランド、スコットランド、ウェールズの611人の若者を対象とする調査に基づいた新しいレポートを発表しました。
11 – 16歳の23％は、ルートボックスを開くためにお金を払ったと答え、全回答者の34％は、初めての購入が13歳未満だったと答えました。これは、ルートボックスを含むゲームの年齢制限がないためです。
ルートボックスとは、（ゲーム内アイテムの）ランダム取得を収益化するためのメカニズムです。
調査によると、若いゲーマの31％は、ルートボックスにいくら費やしたか分からない（覚えていない）と答え、33％は、今では自分の消費を後悔していると感じていると答えています。
「実通貨」の価値が（ゲーム内の）仮想通貨によって煙に巻かれています。ただ、ルートボックスのコストを見積もるように求められた場合、ほとんどの見積もり購入額は£ 1 – 3 の間です。
なお、1つのルートボックスに£ 20もかかる可能性があるとの報告もあります。
購入頻度として、
- 11％ 毎日または毎週
- 27％ 毎月
と主張しています。
毎週の支出者は、週に£ 5、つまり年間£ 260を支払うと見積もっています。しかし、ゲーマの10人に1人は、週に£ 11 – 20、つまり年間£ 570 – 1,040を費やしていると述べています。
回答者の22％は、ゲーム自体の購入に加えて、ルートボックスに£ 100以上を費やしたことを確認しました。
レポートはまた、消費者への経済的影響を調査しています。
それによると、13％がルートボックスの購入により借金が発生したと主張し、15％が両親からの許可なく支払いをしたと述べています。
ある人は借金を返済するために犯罪に訴えたと主張ました。また、3人が彼らの支出が原因で家族に住宅を抵当に入れることを余儀なくさせたと述べた。
Gambling Health Alliance は、ルートボックスをギャンブルとして再分類するキャンペーン中にこれらの結果を発表しました。これは昨年、王立公衆衛生協会も同様の報告で求めたものです。
英国政府は最近、国のギャンブル法の見直しに先立ち、ルートボックスに関する証拠の要求を閉じました。
レポートは特に、年齢制限とゲーム内支出追跡機能の欠如に注目しています。
（これに対して）EA は「Ultimate Team」のユーザが過剰な消費をしないために「FIFA Playtime」を備えた後者のシステムを追加したと述べています。また、支出を制限するためのファミリィコントロール（保護者・家族による支出管理）も導入しています。
「これは正しい方向へ進む歓迎すべき一歩だ」
と報告書は述べています。
「このような保護措置は、ルートボックスを含むすべてのゲームに、ギャンブルとして認識され、18歳未満を対象としたゲームから削除されるまで導入する必要があると考えています」
調査によると、『FIFA』をプレイした回答者の79％が、Ultimate Team のルートボックスがゲームの体験に悪影響を及ぼしたと述べています。
理由は、彼らが競争力のあるプレイをするために費やさなければならないと感じた金額、価値のある選手を（プレイヤのチームに）獲得するための貧弱なオッズ、そして FIFA の新しい作品が発売されるごとに（基本的に年次スポーツタイトルです）最初からやり直さなければならないことまで多岐にわたりました。
FIFA Playtime の開始後、弊社スタッフの Brendan Sinclair は、EA と FIFA が直面している問題のある状況を調査しました。Ultimate Team は厳しく監視されていますが、昨年度のパブリッシャの収益の4分の1以上に貢献しています。
補足 Gambling Health Alliance
直訳すると、「ゲームと健康の調査に関する（広域）提携」。
過去記事参照
なお、以下の通りです（2020年9月の記事）
［EA］ FIFA ポイントの広告を子供向け雑誌に掲載（および、その後の釈明）
ぎゃぁ Σ(´Д｀lll) このビジネスモデル？を手放すわけないですね。
このブログでもお伝えしている通り、英国の小売チャートでも『FIFA』はとても人気があります。
なお、日本のモバイルゲーム市場 ･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡