[ビジネス]クロスプレイのロイヤリティについて Fortnite と PS Store
Push Square の記事を翻訳いたしました(個人名・企業名は原文のままです)。
固有名詞のカタカナ表記は補足でご確認ください。
文中の英語(緑色のリンク)をクリックしても確認できます(↑で記事に戻る)。
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クロスプレイ論争は、条項を施行する唯一の会社であるソニーに転嫁します
興味深い条項がソニーのアプローチに光を当てます
Sammy Barker Mon 2021.5.3 23:30
訳者注
この記事は、ソースで一度更新されました。
通常は最新の記事が上に追加されますが、この翻訳では時系列に並べてあります。
最初の記事: ああ、昔の Epic Games と Apple の訴訟が再び襲い掛かります!
(法廷に提出される書類としての)新しいスプレッドシートのスライドは、ソニーが PlayStation プラットフォームとのクロスプレイを実装するように開発会社に請求していることを示唆しているようです。ただ、これらの合法性の場合によくあることですが、厳密には正しくありません。
『Biohazard Village』の条項が数週間前に Twitter を炎上させたのを思い出すかもしれませんが、実際の言語が完全に誤解されているだけです。
それで、ここで何が起こっているのですか?
さて、このドキュメントは「クロスプラットフォーム収益シェア」(Cross-Platform Revenue Share)と呼ばれるものに言及しています。これは基本的に、(基本無料の)クロスプレイ製品で PlayStation でのプレイ時間とゲーム全体の収益の比率が不均衡な場合にソニーが開発会社からロイヤルティを支払われることを保証する条項です。
あなたはまだ混乱していますね?
だから、想像してみましょう
極端な仮の数字を挙げてみます。『Fortnite』は、月に$ 1,000,000の V-Bucks の価値があり、PS Store を通じてはたった$ 50,000しか消費されなかったとしましょう。これは、PlayStation を通じて購入された額がゲームの総収益のわずか 5% ですよね?そして、この仮定の状況では、『Fortnite』の全体的なプレイ時間の 75% が PS5 / PS4 であったとしましょう。
その場合、パブリッシャは、獲得した総収益と PlayStation の全体的なゲームプレイシェアに基づいて「ソニーからロイヤルティを要求されます」。
なぜ?あなたは問われるかもしれません。ソニーはこれをしているのですか?
『Fortnite』の総プレイ時間の 75% が PSN でプレイされているが、収益の 5% しかソニーのストアフロントで獲得されていない場合、プラットフォームホルダを保護する条項が存在します。これは、インフラストラクチャとプレイヤ層を提供しているためです。 この例では、そこから利益を得るでしょう。
しかし、『Fortnite』が月に$ 1,000,000の収益を生み出しており、$ 900,000が PS Store で費やされているとしましょう。これは、ゲームの総収益の 90% です。では、ゲームのプレイ時間の 95% が PlayStation に記録されているとしたらどうでしょうか。
まあ、このシナリオでは、開発会社はロイヤルティを支払う必要はありません。それはソニーが公正であると考える範囲内にあるからです。
これは興味深い条項ですが、PlayStation の観点からは理にかなっています。それがプレイヤ層の大部分を提供している場合、収益のほぼ比較可能なシェアを期待するのは当然のことです。
注目に値するのは、開発会社にとっては、収益分配とゲームプレイ時間の間にロイヤルティを適用するのに十分な差があった場合はショックを受けることでしょう。なぜなら、大多数の人にとって、プレイしているシステムでマイクロトランザクション(ゲーム内課金)を購入する可能性が最も高いためです。
これがソーシャルメディアで組み立てられた方法は誤解を招き、ソニーはそもそもクロスプレイを実装するように開発会社に請求していると多くの人が信じています。(法廷資料として提出された)スライドに基づくと、これは当てはまりません。
また、これらの文書の日付は「2019年」であり、この条項がまだ存在するかどうかについてはまだコメントしていないことも強調する価値があります。
更新: ソーシャルメディアが PlayStation によって実装されたクロスプレイポリシィが実際に何を意味するかをよりよく理解するようになったので、反発はソニーがそれを実施する唯一の組織であるという事実にシフトしました。
公平を期すために、これは少なくともファンの欲求不満のより良い焦点です。たとえその条項が一般的にビジネスの観点から理にかなっているとしても。
Epic Games のトップである Tim Sweeney 氏は本日法廷で発言し、ゲームの収益とPlayStation のプレイ時間の比率が不均衡な場合、ロイヤルティで報いる可能性のあるポリシィを持つ唯一のプラットフォームであることを確認しました。
「誰かが主に PlayStation でプレイしていたにも関わらず、iPhone で支払いをしている場合、これは補償を引き起こす可能性があります」
と彼は説明しました。
ただし、Sweeney 氏は、Epic Games が実際に『Fortnite』またはその他のタイトルでこの料金を支払わなければならなかったかどうかを明らかにしませんでした。一部のプレイヤからの正当な懸念は、この条項により、一部のパブリッシャがクロスプレイをサポートすることを思いとどまらせる可能性があることです。
すべての PS5 / PS4 クロスプレイゲームは毎月成長します。それが事実かどうかを知るには、パブリッシャからの追加の洞察が必要です。
PlayStation は最近、時流に従って全てのクロスプレイを実装したことは指摘する価値があります。『MLB The Show 21』は、それを特徴とする最初のスポーツゲームであり、内部ソニーのチームが開発しています。
他の場所では、パブリッシャが PlayStation プラットフォームとの間で仮想通貨を転送できないことも指摘されています。
Apple と Epic Games の間で進行中の法廷闘争があらゆる種類の業界の秘密を漏らしているため、今後数日間でさらに内輪の醜聞が公衆の面前にさらされることを期待してください。
補足 カタカナ表記
原文 | カタカナ表記 | |
---|---|---|
Tim Sweeney | ティム・スウィーニー |
補足 内輪の醜聞
dirty laundry は「内輪の恥」を意味します。この翻訳では醜聞としました。
ちなみに、直訳すると「汚れた洗濯物」となりますが。
ついでに、「団扇の恥」はどこぞの県知事のことです。政治とは何かを真剣に考えるきっかけを与えてくれる良いニュースです。もっとも、それについては「当事者」が最も努力しなくてはならないことですが。
知を欠くもまた禍なり。だから「痴」という漢字があるのかもしれません。
虎の尾を踏む、というべきなのか否か。
覚悟の上での訴訟かもしれませんが。
いえ、ロイヤリティの話ではなく。