[E3 2020]キャンセル後の大手パブリッシャによる公式発表の場は?
PushSquare の記事を翻訳いたしました(個人名・企業名は原文のままです)。
固有名詞のカタカナ表記は補足でご確認ください。
文中の英語(緑色のリンク)をクリックしても確認できます(↑で記事に戻る)。
訳文の一番下にあるボタンからソースのページに移動できます。
考察 コロナウイルスは E3 をある意味で救った
またはそれを殺した。我々に示されたもの
Sammy Barker Thu 3.12.2020 3:15am
お伝えしているように、E3 は中止となりましたされましたが、そのニュースを読んでいる人は誰も驚いていないようです。
これは、ゲーム業界の年中行事の中で最も注目すべきイベントかもしれません。しかし、 Coachella のような有名な祭りが延期となり、またオリンピックの開催も深刻な危険にさらされる可能性があります。コロナウイルス(COVID-19)の影響は、単に人への感染という被害だけにとどまっていません。
もちろん、この場合、パンデミックは、不都合を覆い隠すものになるかもしれません。その覆いの向こう側で、主催者である ESA が、「つまずいているショー」を救済する必要があります。
それは何十年もの間、ゲーム愛好家にとって一種のクリスマスでした。
しかし、E3 2019 は良いショーではありませんでした。その一部は時期的なものに起因する可能性があります。しっぽ、つまり現世代機の末期が最大のニュースをもたらすことはめったにありません。そのため、E3 2020 は汚名返上として期待されていましたが、その舞台裏では物事がうまく行っていなかったようです。
例えば、ソニーはこのイベントから早い段階で距離を置きました。2年連続で出展をキャンセルします。
日本の巨人は、しばらくの間、明らかにこのイベントに問題を抱えていました。そのためなのか、世界中で開催される非常に多くの他のイベントでファンと交流することを約束ました。さらにその後、 PAX East 2020 の出展を発表しました。もっとも、最終的にその計画はコロナウイルスによって潰されました。
少なくとも、「ソニーの抱える問題」が消費者や貿易協定ではないことがますます明らかになっています。同時に、それが E3 自体にあることを示しているようです。
(明確で詳細な理由までは明かされていませんが、)有名なジャーナリストの Geoff Keighley 氏がソニーの行動に続きました。
実際には、E3 2020 は取り繕いようのない災害になりつつありました。
「ファン・メディア・インフルエンサーのためのフェスティバル」として宣伝されましたが、数日前にクリエイティブチームを失いました。今年のショーの変革を担当するはずだったグループ iam8bit は、出展辞退について「さまざまな感情」を抱えていると述べました。
ESA は、わずか3か月で、つまり開催当日までに、E3 のクリエイティブディレクタをどのように置き換える計画だったのか、知るすべもありません。
事実、これは形を変えた祝福かもしれません。
今年のイベントは良いものにはならなかっだろうと、はっきりと私たち全員が推測できますし、さまざまな論争がありました。もしかしたら、悲惨なショーが行われ、かつての「偉大な大会」という名誉を貶めたかもしれません。
少なくとも、E3 が将来どのようになりたいかを正確に再編成、再検討、決定するための1年の猶予があります。それはゲーム業界全体にとって前向きなことです。
現在直面している問題は、パブリッシャが E3 に戻りたいと考えるかどうかです。
ソニーは E3 と袂を別ったと言っても差し支えありません。Microsoft と Ubisoft は同様の計画を発表しました。Bethesda、スクウェア・エニックス、Warner Bros、およびその他の常連の大手企業はすべて、6月、あるいは今年の後半に、デジタルで、または物理的(会場を設けて)に、それぞれ独自のイベントを開催すると想定できます。
企業は、独自の条件で(公式発表・製品公開の場を)運用することにより柔軟性が増し、コスト削減になることに気付くかもしれません。そして、それは、ESA が(E3 への参加)組織を会場に連れ戻すのに問題があることを意味するかもしれません。
これは転換点のように感じられます。コロナウイルスの感染拡大の問題が、(社会の)中心的な位置を占めている間、明らかに、私たちが認識しているよりも多くの物事が舞台裏で行われています。あるいは、E3 がすでに最後の息を引き取っている可能性があります。
その場合、私たちは今、勇敢な新しい世界に入りつつあります。(この度の事態により、)ESA は「失望の夏」を回避できたのかもしれません。そして、大会の、急速に悪化する評判を回復するために機能するようになり、実際の作業が開始されました。
コロナウイルスが E3 を思わぬ形で救ったと思われますか?イベントの将来についてどう思いますか?
以下のコメントセクションで一度プラグを抜きます。
補足 カタカナ表記
補足 Coachella(コーチェラ)
コーチェラ・フェスティバル。毎年、コーチェラ・ヴァレー(合衆国カリフォルニア州)で開催される野外音楽祭。
初開催は1999年。
4月開催という日程のため、北半球で行われる音楽フェスの先陣を切る存在です。
正式名称は、英語と日本語でそれぞれ、
- oachella Valley Music and Arts Festival
- コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル
です。
ただ、略称が一般的で、コーチェラ・フェスティバル、あるいは単にコーチェラ(Coachella)と呼ばれることが多いです。
なお、コーチェラ・バレーはコロラド砂漠の一角です。4月の平均最高気温は、30.8℃。
2020年は、4月10〜12日と4月17〜19日に開催される予定でした。
しかし、3月10日に主催者により延期が発表。地元の保健当局の指示があったことを明らかにしまいした。新しい日程は、10月9〜11日と10月16〜18日です。
なお、現在のように、金土日の3日間連続開催を、2週間にわたって行うようになったのは、2007年からです。
Geoff Keighley(ジェフ・ケリー)
1979年6月24日生まれ。ビデオゲームジャーナリスト、プレゼンター。
The Game Awards では、2014年の初開催から、エグゼクティブプロデューサおよび司会を務めています。
1998年頃から GameSpot のライタでした。その時、ゲーム開発の裏側を詳細に取材し、それをまとめたコラム「Behind the Games」(ゲームの裏側)を執筆しています。
なお、初めて関わったのはビデオゲームのショーは、TV放送の「Cybermania ’94: The Ultimate Games Awards」で、当時14歳です。司会者の台本(セリフ)を各手伝いをしています。
『Death Stranding』にカメオ出演したことでも知られています。
補足 iam8bit
マーケテング・PR企業。
2005年4月19日設立。拠点はロサンゼルス(合衆国カリフォルニア州)。
ビデオゲーム、映画、ファッション、音楽など、多くのエンターテイメント業界で広く仕事をしています。
2008年7月、『Street Fighter IV』のリリースから9か月間、カプコンは iam8bit にプロモーションを依頼し、ゲームに関する一連のイベント、 「Street Fighter Club」を開催しています。
割と手厳しい意見ですね。
災い転じて福となれ。
まあ、各企業が独自に何らかのイベントを様々なタイミングで行うことで、
それぞれのニュース・情報がクローズアップされるのは面白いと思います。