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[解説]ゲーム用語について

10/19/2019

 

 もっともよく使われるであろうゲーム用語を集めてみました。
 ほぼ全て、カタカナです。
 当サイトの記事でもよく登場するので、ご参考までに。


 

目次


 

AAA (トリプルエー)

 中堅または大手パブリッシャがコンピュータゲームの販売促進・流通を行ううえで用いる格付けのこと。ただし、非公式用語。
 1990年代後半に一部の開発企業がアメリカでのゲームの会合においてその表現を使い始めたのがきっかけとされています。
 そして、2000年代後半あたりから、ハードウェアの高性能化に伴い、ゲームの開発費用が高騰するようになりました。また、市場規模の拡大、グローバル化により、マーケティング(販売促進)にも多額の予算を当てるようにもなりました。
 AAA という言葉が定着した理由には、このような業界の背景があります。
 また、「AAA+」という用語は独立系ゲーム企業 CD Projekt が厳密にはインディーゲームであるのに非常に高品質であるとして同社の新コンテンツを販促しようとした時に使われてきました。
 対義語としては「バーゲンビン」(ワゴン)作品という言葉が用いられます。制作費がかなり低額で評価が悪かったゲームのことです。
 「クソゲー」という言葉は慎みたいものです。できることなら。

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Co-op cooperative

 英語の形容詞 cooperative(協力的な) を略した言葉。
 プレイヤ同士による協力プレイ。
 この用語に関しては、表記が統一されていません。
 Co-op、COOP、 coop、CO-OP、などが見られます。
 なお「生協」の略語は coop であり、語源は同じです。
 動詞形は cooperate です。

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PvP Player versus Player

 「Player versus Player」の略。いわゆる対人対戦プレイ。
 一対一、一対複数、複数対複数など、参加人数は様々です。
 オンラインに対応した様々なジャンルのゲームに採用されています。
 なお、家庭用ゲーム機またはアーケードゲームがオフラインのみだった時代でも、PvP はありました。
 反対の意味を示す言葉は、Co-op(Co-Operative)ゲーム。

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SIE ワールドワイドスタジオ SIE Worldwide Studios
ファーストパーティ first party

 SIE Worldwide Studios (ワールドワイドスタジオ)は、2005年に設立された Sony Interactive Entertainment(SIE)が所有するビデオゲーム開発者のグループです。略称は、「SIE WWS」。SIEが完全に所有する開発スタジオすべてを監督する唯一の組織です。
 また、SIE が所有するすべてのスタジオによるすべてのコンピューターエンターテイメントソフトウェアの開発と制作の創造的で戦略的な方向性を担当します。これらはすべて、PlayStation 専用に制作されています。
 所有するスタジオは以下の16スタジオです。それらは全て、(ソニーの)ファーストパーティと呼ばれます。

スタジオ名 カタカナ表記 設立
Bend Studio ベンドスタジオ 1993
ForwardWorks フォーワードワークス 2016
Guerrilla Games ゲリラゲームズ 2000
Insomniac Games インソムニアックゲームズ 1994
Japan Studio ジャパンスタジオ 1993
London Studio ロンドンスタジオ 1993
Manchester Studio マンチェスタースタジオ 2015
Media Molecule メディアモレキュール 2006
Naughty Dog ノーティドッグ 1984
Pixelopus ピクセル・オプス 2014
Polyphony Digital ポリフォニー・デジタル 1998
San Diego Studio サンディエゴスタジオ 2001
San Mateo Studio サンマテオスタジオ 1998
Santa Monica Studio サンタモニカスタジオ 1999
Sucker Punch Productions サッカーパンチプロダクションズ 1997

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カメオ (cameo)

 正確にはカメオ出演。映画で、は古くからある演出です。
 有名な俳優がマイナーな役割で作品に出演することです。また、俳優に限らず、著名人、映画監督、スポーツ選手等が出演する場合もあります。
 かつて、映画監督のアルフレッド・ヒッチコックは、自身の作品に頻繁に登場しました。
 ゲームでは、クリエータの小島秀夫が制作にあたった『デス・ストランディング』で、非常に多くの著名な人々が、最新の映像技術でスキャンされ、カメオとして出演します。
 なお、本来の意味は、大理石などに浮き彫りを施した装飾品を指します。このような装飾品は、古くはローマ時代まで遡ります。

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コンソール console / プラットフォーム (platform)

 本来の意味は、大型コンピュータに設けられた、運用(運転)を制御するための装置。コンピュータをオペレーターが操作するために必要な入出力装置を備えた制御盤です。 これは、パーソナルコンピュータが登場する以前の話です。
 ゲームにおいては、ゲーム機本体を指します。
 なお、プラットフォーム(platform)もほぼ同じ意味で用いられることが多いですが、こちらの方が意味が広いです。
 例えば、Steam や Epic Games Store などはプラットフォームです。
 現在ではゲームソフトの販売方法が、パッケージとダウンロードで混在しています。このため、家庭用ゲーム機に対してもプラットフォームという呼び方が一般化したと思われます。
 ご存知のように、一般的には「プラットフォーム」は、駅の乗降場所を意味します。

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ティーザ広告 (teaser ad)

 広告手法の一種。情報を小出しにすることで、消費者の興味を引きこうとする手法です。また、ティーザとは、じらす人という意味です。
 広告なので、紙媒体を用いることもできます。
 ゲームにおいては、発売前のソフトの情報を小出しにした短い予告映像を作成する場合があります。これを、ティーザ広告型プロモーション映像(ティーザトレーラ)といいます。また、宣伝のためにウェブサイトを立ち上げることもあり、これをティーザサイトと呼びます。

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ディベロッパ (developer)

 ゲームの開発元。
 パブリッシャから発注された、規格・納期に基づいて開発業務を行います。プログラミングや、グラフィックといった特定の分野に特化した企業もあります。
 なお、ディベロッパが自社開発をする場合もあります。
 ご参考までに、
  de 打ち消し
  velop 包みを開ける
という意味です。

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トレーラ (trailer)

 予告映像のこと。映画やテレビ番組を紹介するための、短時間の宣伝素材です。
ゲームでは、新作の発表から発売までに、複数本のトレーラが公開されることが多いです。また、トレーラと一緒にゲームのプレイ動画も紹介される場合もあります。
 カタカナ表記の場合、「トレーラー」、「トレイラー」、どちらもあります。当サイトの記事では「トレーラ」としています。
 なお、英語においては「被牽引自動車(貨物自動車)」を意味する単語も同じスペルです。

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パブリッシャ (publisher)

 ゲームの発売元。基本的に大手企業が多いです。
 正確には、ソフトウェアパブリッシャ。
 発売と開発が同じとは限らないこともあるため、このような表現をします。
 当然のことながら、販売の際に必要となる宣伝も受け持ちます。
 また、一般的には、出版社、発行者という意味があります。
 反対を意味する言葉は、「ディペロッパ」なのですが、このブログでは「開発会社」という表記で統一しています。

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フランチャイズ (franchise)

 一般的には、コンビニや飲食店の「加盟店」という意味で知られる言葉です。
 ゲーム業界では「シリーズ」や「IP」(Intellectual Property)とほぼ同義です。例えば「Dragon Quest franchise」であれば、「ドラゴンクエストシリーズ」という意味として用いてさしつかえありません。
 ただこの「フランチャイズ」は、『ドラクエ1』『ドラクエ2』などのナンバリング作品のみならず、『ドラゴンクエストヒーローズ』や『ドラクエビルダーズ』といった関連タイトル(Spinn-off)、および、フィギュアなどの関連商品(Merchandise)も包括します。そのため厳密には「シリーズ」と少々ニュアンスが異なることをご留意ください。
 こちらのブログでは、
 ナンバリングタイトルのみ制作されている作品=シリーズ
 ナンバリングおよびスピンオフ作が1作でも制作されてた作品=フランチャイズ
で使い分けるようにいたします。
 英語のソース記事ではそこまで厳密ではないような気もするのですが。

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プラットフォーム・ゲーム platform game

 プラットフォーム・ゲームとは、ジャンプで障害(物)を交わし進めるゲーム。アクションプラットフォーマー(action-platformer)とも呼ばれます。
 先駆的なゲームとしては、『クレイジークライマー』が挙げられます。ただ、このゲームは、ビルを登るというのが基本的なアクション(操作)となります。
 本来の意味での典型的なゲームとしては、『ドンキーコング』といえます。
 あまりにも普遍的なジャンルであるため、プレイヤは、プラットフォーム・ゲームということを意識しない、とも言えます。

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ホリデーシーズン holiday season

 感謝祭(Thanksgiving Day)は、米国では11月の第4木曜日に祝われる国民の祝日です。
 元々、収穫祭として始まりました。感謝祭は1789年以来、議会からの要請を受けてジョージ・ワシントンが宣言し、全国的に祝われてきました。
 この感謝祭の翌日から始まるとされるのが、「ブラックフライデー」または「グリーンフライデー」として口語的に知られる金曜日です。これは、一年で最も忙しいショッピング日であると広く知られています。
 さらにこの日からクリスマス前日までを、特に小売業界では「ホリデーシーズン」と呼びます。
 また、2005年、米国の感謝祭後の最初の月曜日をオンラインショッピングのクリスマスおよびホリデーシーズンのキックオフとし、「サイバーマンデー」と命名されました。
 米国では、ホリデーシーズンは小売店にとって特に重要な時期であり、買い物客は2013年のホリデーシーズン中に1人あたり平均約 $767を費やしました。
 また、2014年のホリデーショッピングシーズン中、米国の小売売上高は合計で$6,160億を超えています。

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マイクロトランザクション (microtransaction)

 ゲーム内課金のこと。
 ゲームの課金方式は、主に以下の5種類があります。

  • パッケージ販売
  • 月額課金
  • アイテム課金
  • 従量課金(プレイするたびに課金する方式)
  • その他の課金(複数の課金方法を組み合わせたものなど)

 「基本無料」で提供されるスマートフォン専用ゲームにおいてはほぼ採用されているシステムです。
 また、一般ユーザには「ガチャ」として知られます。これは、ランダム型アイテム提供方式と言われるシステムです。
 マイクロトランザクションに対して、日本においては、JOGA(一般社団法人日本オンラインゲーム協会)がガイドラインを定めています。
 なお
 micro は、「微小な」
 transaction は、「取引、(業務の)処理」
を意味する言葉です。

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メカニクス (mechanics)

 ゲームメカニクスとは、「ゲームがどう動くか」ということです。
 つまり、ゲーム(プログラム)とプレイヤの相互作用のことです。プレイヤがなんらかの行動を起こすときに何が起こるのか?あるいは、プレイヤは何を見たり聞いたりするのか?
 ゲームメカニズムは楽しめるゲーム、またはゲームプレイを生み出すことを目的としたルールの構図といえます。全てのゲームはメカニクスを使用します。
 当然、ゲームメカニクスはゲームシステムの構築に大きな影響を与えます。

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メトロイドヴァニア (Metroidvania)

 メトロイドヴァニアは、アクションアドベンチャーのサブジャンル。
 シリーズゲーム、『メトロイド』と『悪魔城ドラキュア(Castlevania)』を合成して生まれた用語です。この2つのゲームのシステムに類似したゲームがメトロイドヴァニアと呼ばれます。
 具体的には、プレイヤが探索できる広大な世界地図が備わっています。ただ、一部の世界(エリア)へのアクセスは制限されています。制限とは、閉じられたドアやゲート、障害物などが挙げられます。
 プレイヤが特定の条件を満たすことでそれらが解除されます。例えば、ゲーム内の特別なアイテム・ツール・武器・能力の獲得、強力な敵を倒すなどの行為です。

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ランブル (rumble)

 古くは NINTENDO64 の周辺機器に採用された「振動パック」。
 バイブレータが内蔵された小さな機器で、これをコントローラに接続します。
 機器が振動することによって、コントローラも同時に振動します。これは基本的には、プレイヤキャラクタのアクションに連動します。
 なお、PlayStation 用のコントローラとして登場した DUALSHOCK は振動機器を内蔵していました。
 rumble は本来の意味は、(雷などが)ゴロゴロ鳴る、です。
 前述の「振動パック」の英語名は Rumble Pak です。

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リリース (release)

 ゲームソフトの発売すること。
 ちなみに、press release(プレスリリース) とは記者発表のことです。
 なお、release は多義語であり、公開・解放・放棄などの意味もあります。
 よって、「(最新)トレーラをリリースする」と使う場合もあります。

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リリースウインドウ (release window)

 明確な発売日ではなく、想定される大まかな発売「時期」。
 今年の冬、とか、来年の春といった、やや曖昧な表現でなされます。

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ローンチ (launch)

 ローンチタイトル(Launch Title)とは、新しくゲーム機を発売する際、同時に発売されるゲームソフト。ローンチソフト(Launch Soft)、同発タイトル・ソフトともいいます。
 発音に基づいて「ローンチ」という表記が一般的ですが、「ロンチ」、「ラウンチ」とも表記されます。
 また、多くの注目を集める大型タイトルの発売日を指すこともあります。
 PlayStation 4 における国内のローンチは以下の通り、2014年2月22日に発売されました。  

タイトル メーカ
KNACK ソニー・コンピュータエンタテインメント
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ニード・フォー・スピード ライバルズ エレクトロニック・アーツ
バトルフィールド4 エレクトロニック・アーツ
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管理人からひとこと

以上。英単語の授業でした。


 

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