[PlayStation 5]公開イベント延期(公式 Twitter より)
Push Square の記事を翻訳いたしました(個人名は原文のままです)。
訳文の一番下にあるボタンからソースのページに移動できます。
木曜日に予定されているPS5公開イベントは延期されました
適切なタイミングではない
Liam Croft Mon 2020.6.1 18:50
ソニーは木曜日(日本時間6月5日午前5時)の PlayStation 5 公開イベントを延期するという難しい決定を下しました。これは、現在全米で行われている「Black Lives Matters」抗議のためです。
ハードウェアの製造元は、延期を確認する声明をTwitterで発行しました。
— PlayStation (@PlayStation) June 1, 2020
その中でソニーは次のように述べています。
「世界中のゲーマが PS5 ゲームを見て興奮していることは理解していますが、今がお祝いの時だとは思っていません。今のところ、立ち止まってより重要な声が聞こえるようにしたいと考えています」
日本の巨人ががイベントの新しい日付を発表した時点で、私たちはここPush Squareであなたに更新情報をお伝えします。
補足 決定(PS ブログ:日本)
先日公開された公式サイトの記事は日時の部分に打ち消し線がなされています。
また、「更新」として、短い文章が付け加えられました。
更新(6月2日): 6月5日(金)に予定しておりましたPlayStation®5の映像イベントを延期することにいたしました。世界中のゲーマーの皆さんが、PS5のゲームのお披露目を楽しみにしていただいていたことと思いますが、昨今の世界情勢を鑑み適切なタイミングではないと判断いたしました。皆様のご理解のほど、よろしくお願いいたします。
補足 Black Lives Matters
ご存知の方も多いと思いますが、一応解説しておきます。
事の発端は5月25日、ミネアポリス(合衆国ミネソタ州)での「殺人事件」です。
非武装のアフリカ系アメリカ人男性ジョージ・フロイドさんを、デレック・チョーヴィン警察官(当時)が取り押さえました。その際、警察官はフロイド氏の首元を膝で押さえつけ(体重をかけ)たため、9分間に渡り、呼吸困難に陥りました(フロイドさんが気を失った後も3分近く続けたの報告があります)。
その後、フロイドさんは病院に搬送されましたが死亡が確認されました。
偶然居合わせた市民が、その様子をスマートフォンで撮影し SNS 上で公開したため、情報は瞬く間に世界に拡散し、報道されました。それは同時にアフリカ系アメリカ人を中心とした抗議活動へと発展しました。
抗議活動の範囲もミネアポリスにとどまらず、全米30以上の都市に広がっています。その抗議活動の最中に死亡した人もいます。
また、抗議活動に乗じて一部の地域では暴動・略奪も起こっています。
なお、当事者であるチョーヴィン元警官は5月29日、逮捕・起訴されました。さらにその後、三人の同僚警察官も、「幇助」の罪で起訴されました。
さて、Black Lives Matters 直訳すると、「黒人の生活の諸問題」です。
生活とは、おもに「刑事司法制度の中にある(黒人への)偏見」とされています。また、就労等に関して黒人差別が根深く残る州(地域)もあるようです。
ただ、抗議活動の発端を考慮すると、「アフリカ系アメリカ人の命の重み」が適切かと。このブログではそう訳しておきます。
ちなみに、Facebook、Netflix、Peloton 等の大手企業が、この抗議活動への支持と、人種的不平等と戦うグループへの寄付を表明しています。
詳細なニュースは、こちら(BBC JAPAN)で。
更新(6月3日) アメリカの複数の地域で発生した、暴徒・略奪は概ね沈静化。これに関して
- 死亡 9人
- 拘束 9000人以上
と発表されました。
また、ワシントンD.C. には、連邦政府の要請により、1600人規模の陸軍部隊が派遣されました(撤退時期は現時点では不明)。
一部のメディアは、「ANGER ACROSS AMERICA」(アメリカを横断する怒り)と報道しました。
更新(6月4日) 大規模な抗議行動はロンドン、ストックホルムでも行われています。
なお、元々、現場の警察官の判断により、首を抑える行為は行われてきました。
ただ、2012年以降、警察官が行なったその行為の対象者の3分の2は、アフリカ系アメリカ人となっています(CNNより)。
また、政府の要請により、陸軍空挺部隊700人がワシントン郊外に待機(その後活動することなく撤退を表明)。
更新(6月5日) 抗議デモは、確認されただけで、全米584の都市で行われました。
また、このデモへの一連の対応と発言をめぐり、トランプ大統領の支持率は低下。
更新(6月7日) 首都ワシントンでは、これまでで最大規模のデモが行われました。
プラカードの中には、
- 「NO JUSTICE」(正義なくして)
- 「NO PEACE」(平和なし)
の言葉も見受けられました。
ロンドン(英国)でも抗議活動は続いています。
パリ(フランス)では、アメリカ大使館の前で活動が行われています。
また、オーストラリアでは、アフリカ系に加え先住民族への差別に反するデモが行われています。
更新(6月8日) デモ活動が続く最中、警察官によるアフルカ系アメリカ人への過剰ともとれる対応が起こっています。
また、ミネアポリスででは、警察官が現行犯等の首を押さえつける行動を取らないよう要請しました。
受難の公開イベント
すくなくとも、1〜2週間は延期かと