[PlayStation Store]中国で一時サービス停止
EuroGamer の記事を翻訳いたしました(個人名・企業名は原文のままです)。
固有名詞のカタカナ表記は補足でご確認ください。
文中の英語(緑色のリンク)をクリックしても確認できます(↑で記事に戻る)。
訳文の一番下にあるボタンからソースのページに移動できます。
ソニーの PlayStation Store は中国本土で停止されています
また、いつ正常化するかについても確認されていません。
Vikki Blake(寄稿者によるニュース) on 10 May 2020
現在のところ、Store がオフラインにされた理由は確認されていませんが、中国の PlayStation Weibo アカウントからの公式の言葉は、「セキュリティアップグレードのために停止された」ということです。
今朝、現地時間の午前7時にほとんど警告なしにオフラインになったため、サービスが再開される日時さえわかりません。
「PlayStation Store および PSN は、中国本土で5月10日午前7時から一時的に停止されました。サービスの再開の日時は明らかになっていません」
業界の著名なアナリスト Daniel Ahmad 氏はツイートしました。
「与えられた公式の理由はセキュリティのアップグレードを実行することです。しかし、これが正確に何を意味するのかは不明です」
The PlayStation Store (PSN) has been temporarily suspended in Mainland China from 7am on May 10. No time or date given for resumption of services.
The official reason given is to carry out security upgrades. But it is unclear what this means exactly. pic.twitter.com/ZoU71zR9tX
— Daniel Ahmad (@ZhugeEX) May 10, 2020
「その原因とは、Xbox のファンが『Weibo』で、特定のバックドア要素について当局に報告したと主張したためです。海外サービスへの切り替えに簡単に切り替えできると。
私が投稿している唯一の理由はこれであり、冗談のように聞こえるかもしれませんが、そうではありません」
Ahmad 氏は述べています。
「それはすぐに取り下げられました。だから何が起こるか注視しましょう」
「セキュリティの更新」が「中国のポリシィを脅かしているゲームを検索する」ことの言い訳になり得るかどうか、と尋ねられた Ahmad 氏は次のように付け加えました。
「(もともと)中国のストアは公式に承認されたゲームのみを提供しています。もし、(セキュリティのための)調査するとするならば、海外の PSN サービスのバックドアの可能性です」
現時点では、ソニーのオンラインストアが侵害されたという証拠はありませんが、今後も弊社では報道を続けます。
補足 カタカナ表記
原文 | カタカナ表記 | |
---|---|---|
Daniel Ahmad | ダニエル・アフマド |
補足 現地時間の午前7時
日本(東京)時間の、2020年05月10日(日) 08:00 です。
中国(上海)と東京の時差は約1時間です。
補足 Weibo(ウェイボー)
中国以外の多くの国では、「中国版 Twitter」として知られています。その投稿内容が、日本でも、時折海外のニュースとして報じされることもあります。今回のパンデミック初期においても。
原文では、「中国向けの、 Twitter のようなマイクロブログサイト」と説明があります。
補足 バックドア(back door)
直訳すると、「裏口」ですが、それでも十分理解できるかもしれません。
本来なら、ネットワーク機能を利用するために ID やパスワードが必要です。しかし、システム(ソフトウェア、通信機器等)にバックドアがあると、それらなしに利用が可能となります。
このような機能は、開発段階においてプログラムのテストを行うためには必要な機能であるため、一時的に組み込まれます。最終的に、実用化の際にはバックドアは取り除かれます。
ただ、まれにバックドアが残ったまま製品が出荷されることがあり、それがユーザに知られた場合は、悪用される可能性もあります。開発側が気付けばリコールにより対応します。
また、システムにセキュリティホールがあると、外部から侵入したウイルスのようなプログラムがバックドアとして機能することがあります。
なお、アメリカ国内の通信機器には、ほぼバックドアが設けられています。これは法に基づいて政府機関からのアクセスを許可する仕組みであり、手続きを踏めば(主に捜査のための)通信の傍受が可能となります。
もし、「実在しない Xbox ファン」だったら笑うしかない。
別のサイト、Push Square のコメント欄では「アンチチャイナ」に関する書き込みが殺到していました。