[ビジネス]サウジアラビアの公共投資基金による EA 買収 その資金一部は借入金で賄う
Push Square の記事を翻訳いたしました(個人名は原文のままです)。
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大手パブリッシャを実質完全保有
買収される側が負債を抱えるという奇妙な構図
Sammy Barker 2025.12.3 Wed 6:30
EA は、サウジアラビアの公共投資基金(PIF)を含む企業連合、そして合衆国の投資会社 Silver Lake と Affinity Partners によって買収されます。これは、既に分かっていることです。
しかし、ウォール・ストリート・ジャーナル の独占記事(有料)では、各社が今回の取引にどれだけの出資を行うかが明らかにされており、PIF は取引完了後にパブリッシャの株式の 93.4% を保有することになるといいます。Silver Lake と Affinity Partners はそれぞれ 5.5% と 1.1% の株式を取得します。
そうなると、サウジアラビアの投資基金は実質的に、評価額 $550億 の巨大企業の第一所有者となります。
買収資金を確保するために、企業連合は $364億 の株式を調達し、残りは借入を行う予定です。これにより、 Mass Effect や Madden の開発元は、PIF に対して約 $200億 の負債が生じることになります。さらに事態を複雑にしているのは、PIF が既に前述の合衆国の2つ会社に投資していることです。
PIF は資金力で有名ですが、未来都市「NEOM」や2034年ワールドカップ用の複数のスタジアム建設など、法外に高額なプロジェクトをいくつか手掛けたため、現在は資金が逼迫していると言われています。
依然、数千億ドルの海外投資を頼りにできるものの、「買収される特権」を得るために負債の多くを負担しなければならないであろう EA にとって、これは特に好ましいニュースではないようです。
パブリッシャは最も成功しているブランドに注力し、コストを削減して利益を増やす方法を模索すると予想されます。
過去記事参照
[Electronic Arts]複数の企業による買収が成立
取引自体が欺瞞に見えてくる . . . 。
経済は、どこか虚構的。

