[ビジネス]開発中の Light of Motiram は、盗作ではない Tencent が訴訟に反論
Push Square の記事を翻訳いたしました(個人名は原文のままです)。
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Horizon もまた他のゲームの模倣、と主張
大衆文化を独占してはならない
Sammy Barker 2025.9.18 Thu 6:00
Sony による Horizon を模倣した『Light of Motiram』に対する訴訟は劇的な展開を見せました。被告である Tencent はプラットフォーム保有社が「ジャンルの慣習に対する許されない独占を求めている」と主張して反撃しました。
The Game Post が報じたこの中国の巨人からの辛辣な反論は、 7月25日に PlayStation が提出した訴訟を受けてのものです。訴訟の中で PS 側は、Tencent の今後のゲームを「恥知らず」で「忠実なクローン」と評しています。
『Light of Motiram』の制作者の反論は今ではこうです。
「Horizon は、自身の前後に発売された多数のゲームで採用されている、昔ながらの手法を活用している」
より具体的には次ようなゲーム、Enslaved: Odyssey to the West、The Legend of Zelda: Breath of the Wild、Far Cry: Primal、Far Cry: New Dawn、Outer Wilds、Biomutant が挙げられています
さらに、「Sony はジャンルの慣習に対する許されない独占を求めている」と付け加えました。
Tencent は、PlayStation の訴訟は自社の知的財産権を守ろうとする真摯な努力ではなく、むしろ他社の創造性を抑圧しようとする試みだと主張しています。
つまり、以下の通りです。
「Sony の取り組みは、著作権侵害、盗作、あるいは知的財産に対する真の脅威と戦うことを目的としたものではありません。これは、大衆文化のよく知られた一角を隔離し、自社の独占領域であると宣言しようとする不適切な試みです」
中国企業はまた、Guerrilla Games が発売前に行ったコメントを引用して、Horizon は「これまでにも、また後にも作られたどの架空世界とも異なる」という Sony の主張に反論しています。
左:Horizon、右:Light of Motiram
その内容はこうです。
「Horizon Zero Dawn のアート・ディレクタ、Jan-Bart Van Beek 氏は、舞台裏のドキュメンタリィの中で、このゲームの核となるコンセプト、つまり機械獣に侵略された崩壊した文明の廃墟を進む勇敢な赤毛の女性は、2013年に別のビデオゲームスタジオによって『Enslaved: Odyssey to the West』というタイトルで既に実現されていたと説明しました」
一方、Tencent は、原告が『Light of Motiram』の責任者を間違って訴えたと指摘し、結果として訴訟を棄却して欲しいとしています。
このゲームは、Polaris Quest によって開発されているとされています。なおこの開発会社は、上海の Tencent Technology とシンガポールの Proximity Beta の子会社です。よって、Sony が標的とした Tencent Holdings は、単なる親会社に過ぎないと主張しています。
そのため、Tencent が2024年に Sony に Horizon のモバイル版を提案するという主張は、会議に親会社の関係者が出席していなかったため無関係であると主張しています。
さらに次のように付け加えています。
Sony と Tencent 傘下企業間のプレゼンテーション会議が Tencent Holdings によるものとされたとしても、同社は、この会議におけるいかなる行為も自分たちに損害を与えたことを表面的に証明できていない。サンフランシスコでの会議で行われたいかなる行為、すなわち「Horizon の知的財産権に関するライセンス」の要求も、著作権侵害または商標権侵害行為に該当するとは主張されていない。
結論としては、『Light of Motiram』は2027年まで発売されない見込みで、ゲームの見た目や形式は変わる可能性があるため、原告の訴えた内容は仮説に基づいている、ということです。
ここで注目すべきは、開発会社が Steam ページからゲームの当初のアートアセットの多くを削除し、Horizon とはまったく似ていない画像に置き換えたことです。
Sony がこれに対してどう反応するのか、そしてその結果どのような物事が展開されるのか、興味深いところです。
世論の法廷ではすでに Tencent は有罪判決を受けていると我々は主張しますが、それが法の下でも有効かどうかはまだ不明です。
過去記事参照
[Light of Motiram]Sony が、著作権侵害であるとして訴訟を起こす
ちょっと苦しい反論に見受けられます。