[Sony]現時点で、PC 市場は PlayStation の脅威ではない
Push Square の記事を翻訳いたしました(個人名は原文のままです)。
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大胆不敵
将来は、どこまで想定・計算可能なのか?
Stephen Tailby 2025.1.6 Mon 18:00
Image: Push Square
拡大する PC 市場は PlayStation にとって脅威となるのでしょうか?
株主向けの電話会議で発表された新しいコメントによると、Sony はその市場に対してまったく動じていないようです。
ある株主は、質問しました。同社が外部制作の独占タイトル( Rise of the Ronin や Stellar Blade など)への依存を高めているのは、PS4 から PS5 へのユーザ移行を促進するためなのか、そしてプレイヤが代わりに PC に移行する可能性があるのか、と。
「PS5 のコンソールサイクルは後半に差し掛かっており、この世代のタイトル数も増加しています」
と、Sony は回答しました。
「PS4 から PS5 へのユーザの移行が順調に進んでいることは社内でも確認しています。また、現行の機器に乗り換えたユーザはより多くのソフトを購入する傾向があり、これは良いことだと考えています。
PC へのユーザ流出に関しては、今のところそのような傾向は確認されておらず、大きなリスクとも考えていません」
つまり、プラットフォーム保有社は PS5 の地位に自信を持っているということです。同ゲーム機の売上は PS4 よりわずかに遅れているのですが、プレイヤは徐々に現行のゲーム機に移行しており、その際にはより多くのゲームを購入しています。同社が利益を上げてハードウェアの厳しい利益を補うことができるのはソフトウェアなのです。
PC に関しては、Sony はそれを少しも心配していないようで、むしろソフトウェアの利益を強化する機会と見ているようです。
Windows Central でのこのトピックの分析では、PlayStation が PC に関してこれまで以上に力を入れていく計画であるため、その市場に関しては気楽な姿勢になっている可能性があると指摘されています。
PS の熱狂的なファンが好むと好まざるとにかかわらず、ここ数年 (そして近い将来) の同社の戦略の大きな部分は、ファーストパーティによるゲームを PC に移植することです。Sony は Steam と Epic Games Store で多数の PS Studios タイトルを発売しており、そのほとんどはコンソールでの初登場から数年後に発売されています。
しかし、一般的に言えば、この期間は短くなっています。次に発売されるのは『 Marvel’s Spider-Man 2』で、PS5 版より約15ヵ月遅れて発売されます。その後は、『The Last of Us: Part II Remastered』が4月に PC 版として登場しますが、これは Spider-Manとほぼ同じ時期です。
これは、シングルプレイヤ・ゲームは後から登場し、マルチプレイヤ・ゲームは PC と PS5 に初日から登場するという Hermen Hulst 氏(CEO)の断言と一致しています。
『Helldivers 2』はその代表的な例ですが、『LEGO Horizon Adventures』もすぐに PC に登場したので、CEO の任務にはある程度の柔軟性があるようです。Windows Central は、制作とマーケティングの予算が膨れ上がるにつれて、これがより頻繁になる可能性があると示唆しています。
この立場に異論を唱えるのは難しいでしょう。将来的にはモバイルと並んで PC が PlayStation にとってさらに重要になるだろうと私たちは考えています。
ゲーム機のユーザ数があまり伸びず、サブスクリプションサービスもほぼ停滞していることを考えると、数億ドル規模の予算は不安定に感じられます。Sony が超大作プロジェクトを支え続けるためには、事業の拡大を続ける必要があるのは当然です。
しかし、PC が同社にとってちょっとした足かせになるかもしれないという懸念もあります。Steam や Epic 経由でいくらか売り上げが伸びるかもしれませんが、プレイヤは PS5 や将来的には PS6 を購入するよりも、単にコンピュータを使い続けることを選択するかもしれないという議論もあります。
(もちろん仮の話ですが、)『Bloodborne 2』をプレイするのに PS6 が必要ないのなら、なぜ買う必要があるのでしょうか?
プラットフォーム保有社は「今のところ」はそれを心配していないとのことで、それは良いことです。もっとも、業界の動きは非常に速くもあります。PS6 の売上が PS5 に大きく及ばず、代わりに PC を選ぶ人が増えたらどうなるだろうか?
Microsoft は、Sony よりもかなり前から PC 向けにゲームを発売しており、Xbox の存続を支援するために、競合他社のゲーム機向けにもソフトウェアを発売し始めています。同社のゲーム機の売上が減少しているのは周知の事実ですが、PC がそれにどれほど大きな影響を与えたかは不明です。
一方、任天堂のファーストパーティゲームは独占販売のままですが、さまざまな形で事業を拡大し続けています。映画やモバイルゲームの制作、Super Nintendo World や任天堂ミュージアムなどのアトラクションの開設などが顕著な事例です。
Sony にとってこれは難しい綱渡りですが、上層部からの公式発表は、同社がゲーム機の将来に自信を持っていることを示しているようです。PlayStation のもう一人の CEO、西野秀明氏は最近そう発言しており、上記の同社の回答と合わせて、PC が依然として同社にとって完全に利益をもたらすものであることは明らかです。
とは言え、あなたはどう推測しますか?
PS による PC 戦略は、長期的にはコンソール事業に良い影響よりも悪い影響を与える可能性が高いでしょうか? Sony のゲームがプラットフォーム間で同期して発売される場合、あなたは PS6 を無視して PC を選びますか?
以下のコメント欄で議論してください。
特に次世代機ではライブサービスにより軸足を置くのか?
シングルプレイヤ用の大規模タイトルは先細りなのか?
それとも、PC でのファーストパーティ・タイトルの発売も考慮すると、そうでなないのか?
結局のところ、よくわかりません。
企業が、より利益性の高いビジネス戦略を採用するのは間違い無いのですが . . . 。