［Insomniac Games］Jim Ryan CEO のメールに対する反対意見を提出
Push Square の記事を翻訳いたしました（個人名は原文のままです）。
訳文の一番下にあるボタンからソースのページに移動できます。
Jim Ryan 氏の妊娠中絶に関するメールに続いて、
Insomniac は、60ページの文書を Sony に送信します
また、企業が取りまとめる50,000ドルの寄付を約束します
Sammy Barker 2022.5.16 Mon 17:45
ファーストパーティ開発会社の Insomniac Games がスタッフから「60ページ近く」の文書をまとめて PlayStation Studios のボスである Hermen Hulst 氏に送りました。そして、「直接影響を受ける従業員によってより良くする」というリーダシップを要求しています。
よって、 PlayStation の CEO である Jim Ryan 氏による「女性の生殖権に関する誤った判断のメール」の禍根は続くようです。
先週、Bloomberg が確認したものの、完全にはオンラインで公開されていない（PlayStation の）組織内通達があったようです。そこで、英国生まれの幹部である Ryan 氏は、画期的なロー対ウェイド事件（本質的に米国で全国的に中絶を合法化）を覆すと脅迫する最高裁判所の意見（草案）の漏えいを参照に、スタッフに「意見の違いを尊重する」よう促しました。
ジャーナリストの Jason Schreier 氏の報告によると、スタッフが激怒した受け取ったメッセージには、Ryan 氏の猫の誕生日について触れている箇所も含まれていました。
この出来事に応えて、Washington Post 紙は、Insomuniac Games が女性の生殖権支援プロジェクト（WRRAP）に$ 50,000を約束したと報告しています。その寄付は、従業員による個人の寄付と同様に、Sony 自体によるものとを合わせています。
Washington Post 紙は次のように続けています。
「Sony は現在、生殖医療を受けるためにさまざまな州への移動を余儀なくされる可能性のある従業員に、経済的支援を提供する新提案を策定する予定です。Insomniac Games は、そのポリシィの策定を支援します」
Sony が買収しようとしている Bungie は、最近、女性の生殖権を支持する声明を発表しています。
ただし、Insomniac Games の寄付は慎重に処理されます。Insomniac Games のボスである Ted Price 氏が署名した電子メールにはありますが、Washington Post 紙が読んだものは完全なる全文ではありません。これは、「完全子会社としての私たちに重大な影響がある」ためであると説明されています。
同紙が報じたように、Price 氏は続けています。
「とりわけ、’Sony Interactive Entertainment’ を変える手助けをする上で私たちが成し遂げる可能性のある進歩ですが、アプローチはその軌道で潰えて停止されるかもしれません。また、将来的に重要な公開作業を行うことも厳しく制限される可能性があります」
同じメールの Q＆A の一環として、同氏は、Sony による Insomniac Games の買収が、言論の自由を損なっているのかどうかも尋ねられました。Washington Post 紙が報じた彼の反応は次のとおりです。
「言論の自由に関する限り、私たちには当然のことと思われる多くの自治権があります。同時に、私たちが、より大きな組織の一部の自分たちであることを認める必要がある場合があります。ほとんどの場合、ツイートする自主性は制限されていません。ただし、（今週のように）反対することはまれであり、SIE が最終決定権を持ちます」
過去記事参照
［トピック］社会問題についての CEO の社内メールに大反発する PlayStation の従業員たち
補足 女性の生殖権を支持する声明
声明の内容は以下の通りです。
Bungie では、誰もが自分の道を選ぶ権利があり、人生のあらゆる面で自由が表現されていると信じています。 「ロー対ウェイド事件」を覆すという合衆国最高裁判所から漏洩した決定案は、アメリカの自由への打撃を表しており、人権への直接攻撃です。
多くのゲーム会社がそうであるように、大手企業もまたテクノロジィに立脚します。
しかし、組織を運営するのは、現時点ではまだ「人」です。
それは、思想・信条・思惑・理想、等がそこに複雑に影響を与える可能性を示唆します。
つまりは「政治」です。
なお、司法や政治を AI に委ねる社会が幸せかどうかは不明です。
かつては、SFの定番のテーマだったかと思います。