[Google]Alphabet 労働者のための組合を結成
GamesIndustry の記事を翻訳いたしました(個人名・企業名は原文のままです)。
固有名詞のカタカナ表記は補足でご確認ください。
文中の英語(緑色のリンク)をクリックしても確認できます(↑で記事に戻る)。
訳文の一番下にあるボタンからソースのページに移動できます。
Google の従業員は、すべての Alphabet の労働者に開かれた組合を発表します
舞台裏組織として1年以上を経て、225人以上の Google 社員が組合を結成しました
Rebekah Valentine(Senior Staff Writer) Monday 4th January 2021
Google の従業員は、Communications Workers of America と提携して「Alphabet Workers Union」(アルファベット労働組合)を結成することを発表しました。これは、Google の親会社 Alphabet が所有する会社のすべての従業員が参加できる初となるの組合です。
組合の公式アカウントとそのウェブサイトからのツイートによると、組合は1年以上をかけて設立されており、正社員、臨時従業員、ベンダ、請負業者に開放されています。
その使命声明は、
- 公平な職場
- 公正で包括的な労働条件を保証
- 疎外された個人のニーズを優先
- Alphabet が倫理的に行動することを保証する
という組合の目標を概説しています。
組合の発表に関する The New York Times のレポートによると、すでに225人以上の Google エンジニアと他の労働者が含まれています。また先月、責任者が選出されるまで秘密裏に組織されてきました。
なお、Alphabet は現在、260,000人を超えるフルタイムの従業員と請負業者を雇用しています。
「私たちの目標は、『人々は十分に報酬を得ているか』という職場からの問いかけを超えています。私たちの問題ははるかに広範囲に渡ります」
と、組合指導部評議会副議長の Chewy Shaw 氏は The New York Times に語っています。
「組合がこれらの問題に答える時が来ました」
Google のピープルオペレーションディレクタである Kara Silverstein 氏は、次のように述べています。
「私たちは常に協力的なものを作るために一生懸命働き、職場のために報いてきました。もちろん、弊社の従業員は、われわれが支援する労働者の権利を保護しています。
ですが、これまでどおり、引き続きすべての従業員と直接関わります」
以前、複数の元 Google 社員が、会社が組合つぶしを行ったと非難していました。
4人の解雇された労働者は、会社が彼らの組織化活動を特に対象とするためにその方針を変更したと主張していました。数週間前に(Google が)既知の「組合つぶし会社」を雇った後のことです。
その直後、5人目の従業員が同様の意見を申告しました。
解雇された労働者は、調査を開始した全国労働関係委員会(NLRB)に苦情を申し立てています。先月 Google が、1935年の「全国労働関係法」の違反したと主張して。
これにより、「従業員が集団行動をとったことに対する(雇用者側の)報復」が防止されます。
NLRB への苦情に関する公聴会は、今年の4月21日に予定されています。
補足 カタカナ表記
補足 Communications Workers of America(CWA)
正式名称は、アメリカ通信労働組合。1947年設立。本拠地はワシントンD.C. です。
大手通信会社とメディアの労働組合であり、民間・公共のどちらもが参加しています。約70万の組合員を抱えています。
補足 National Labor Relations Board(NLRB)
全国労働関係委員会。
公的な労働者のための組織で、日本の「労働基準監督署」に相当します。
1935年7月5日。拠点はワシントンD.C. で、全国30以上の地域にオフィスを構えます。
IT 大手ですら、「ヒト」が有害となる場合があります。興味深いことです。
背後にあるのは「欲」でしょうか。
もっとも、歴史上全てのことに言えますが。ふぅ。
AI がかような問題を全て解決してくれるかどうかは不明です。
「自分で考えなさい」と助言してくれるかもしれません。ありがとうございます。