[PlayStation 5]Cool!
Push Square の記事を翻訳いたしました(個人名は原文のままです)。
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PS5 のクレイジィな冷却ソリューションにより静かなコンソールになります
常に「冷静」なる頭脳
Stephen Tailby Wed 2020.10.7 13:45
PlayStation 5 は、巨漢です。しかし、今、我々は機器の機能をつぶさに見たことにより、その理由を容易に理解できました。
ソニーの鳳氏が分解ビデオで披露したように、PS5 の設計の大部分は、(本体内部を)低い温度に保ち、可能な限り静かに動作することに割かれています。
(それを解説するため、)伊藤雅康氏は PlayStation ブログで、PS5 の購入希望者は本体が実際にどれほど静かであるかを知りたがっている、と述べています。
「大規模で複雑な試行錯誤のプロセスの後、私たちは最終結果に満足しました。ファンがPS5 コンソールを手に入れて、自分でそれを『聞く』のを待ちきれません」
と彼は書いています。
映像自体には、冷却システムが詳細に示されています。
まず、巨大な冷却ファンがあります。これは、コンソールの前面にある通気口を介して両側から空気を吸い込みます。PS4 Pro 内のファンと比較すると、PS5 の方が明らかにはるかに大きいことがわかります。
同様に、PS5 のヒートシンクはソニーが以前に製造したものと比較してモンスタです。伊藤氏によると、PS3 や PS4 のようなヒートパイプを使用しているものの、そのサイズと形状は、ベイパーチャンバの性能に匹敵することを示唆しています。
次に、PS5 の SoC(システム・オン・チップ)用の液体金属冷却システムがあります。
どうやら、それは非常に高いクロックレートで動作するため、ソニーは、チップの動作(演算)をスムーズに実行し続けるためにサーマルペーストではなく液体金属を採用しなければなりませんでした。
この種のことに関して私たちは専門家ではありませんが、これはすべて、PS5 が適温を保ち、非常に静かに動作することを意味するはずです。
私たちの「ジェットエンジン PS4」と比較してそれがどのように聞こえるかをチェックするのが待ちきれません!
補足 ヒートシンク(heatsink)
(主に電子機器の)温度上昇を抑える吸熱装置。
読んで字のごとく、熱を沈め(下げ)ます。
補足 ベイパーチャンバ(vapor chamber)
熱の移動(伝道)効率を上げる技術・仕組みの一つとして、ヒートパイプがあります。これは、電子機器に限らず大型の建築物等でも用いられます。
さらに、ヒートパイプには様々な種類があり、そのうちの一つが、ベイパーチャンバ(平面ヒートパイプ)です。
基本的には、管状ヒートパイプと同じ主要機構を備えています。つまり
- 密閉された中空容器
- 作動流体
- 閉ループ毛細管再循環システム
です。
また構造的に加圧に強く、平らな上下が潰れることを防いでいます。
例えば、ラップトップパソコンに採用されるものでは、1.0 mm(0.76 mmのクレジットカードより少し厚い)のフラットヒートパイプを製造することが可能です。
参考までに、以下は Wikipedia に掲載されてる画像です。拡大してご覧ください。
左が、ラップトップパソコンの CPU 冷却用のヒートパイプです。
右は、500 μmのフラットヒートパイプの断面図です。
補足 サーマルペースト(thermal paste)
放熱グリス。電気部品等の発熱を抑えるために用いられるグリスです。
素材であるグリスに、熱伝導率の高い金属あるいは金属酸化物の粒子が混ぜ込まれたものです。また、グリス自体は、温度変化による粘度の変化が少ない「変性シリコーン」等が用いられます。
ベイパーチャンバだけ、インテリアとして飾っておきたいです。
色といい、形状といい、たまりません!
別売りはされませんがw