スポンサーリンク

[The Last of Us Part II]ディレクタからのメッセージ

 

PushSquare の記事を翻訳いたしました(個人名は原文のままです)。
 訳文の一番下にあるボタンからソースのページに移動できます。


 

The Last of Us Part II のディレクタより:
私たちは素晴らしいゲームを開発しましたが、ファンには公平でなければなりません

それは何のためにもあり得ない


Sammy Barker Sat 2020.4.4 14:30



 

 『The Last of Us Part II』は、物流上の理由により遅れており、一部のファンは延期に不満を感じています。
 問題は、新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延が世界を不確実な状態に陥らせ、製造、マーケティング、流通などの一見ささいな作業が今や非常に複雑になったことです。その結果、Naughty Dog はゲームの出荷を見合わせることを余儀なくされました。

 

「私たちは素晴らしいゲームを(みなさんに)用意できました。ただ、それをファンに届けるにはもう少し待つ必要があります」
 最新の PlayStation Blogcast のポッドキャストで、作品のディレクタ Neil Druckmann 氏は言いました。
「私はファンが失望していることを知っていますが、もしこのような対応をしなければ、私たちも失望してしまいます」

 

 Druckmann 氏によると、ゲーム開発は効果的に終了しています。
「私たちは最終局面にいます」
 と彼は続けました。
「まだ、発見されているバグがいくつかあります。できるだけ多くのバグを修正したいと思っています。ある意味ゲームは完成しているので、それはイライラする部分です。少し落ち着いて、ファンに届ける最善の方法を見つけなければなりません」

 

 ダウンロード版のみのリリースが可能かどうかを尋ねられた監督は、(そのような方法は)世界中のすべてのファンにとって公平ではないかもしれないと説明しました。
「これはすべての国の人々が待ち望んでいる世界的なゲームであり、公平であることを確認したいのです。ほんの一部の人にしか届かないとしたら、それが届かない人にとっては何を意味するでしょうか。
 私たちはあらゆる種類の選択肢を検討しており、すべてのファンにできるだけ早くそれを届けるための最良の方法は何かを考えています。しかし、それには時間がかかります」

 

 Druckmann 氏は、デモ版のリリースには否定的です。なぜなら、それは管理されていない環境で意図したとおりに動作することを保証するために、そのようなもの(プログラム)をゼロから構築する必要があります。それは開発スタッフに不要な負担がかかる可能性があると続けました。
「(デモ版の作成は)私たちのチームにとってやりたくない膨大な量の作業であり、むしろゲームの完成に力を入れたい」
 と彼は言いました。

 

 Naughty Dog の悪名高いクランチカルチャーに対する批判はありますが、Druckmann 氏はそれとは非常に異なる絵を描いています。
「今、世界中で多くのことが起こっているので、私たちはスタッフに、『自分と家族の安全ために時間をかけるよう』に言いました。
 私達はこうも言いました。『私達が発売日を延期したら、実際そうしましたが、それでもあなた(従業員が)第一です』と。
 そして今でも、ゲーム開発の総仕上げの只中にありますが、私たちは彼らに伝え続けます。『少し時間が必要な場合、1日か2日休む必要がある場合は、必要なことは何でもしてください』」

P


ついでに、「管理人からひとこと」を読んでみる


 

補足 カタカナ表記


原文カタカナ表記
Naughty Dog ノーティ・ドッグ


先頭に戻る




 

補足 新型コロナウイルス(COVID-19)

 Google による、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の分布地図と感染者数等のデータはこちらで確認できます。

 Google 検索による「公衆衛生 研究者 コロナ 応援」

記事に戻る




Neil Druckmann(ニール・ドラックマン)

NaughtyDog(ノーティドッグ)の副社長。また、クリエイティブディレクタ、脚本、プログラマーでもあります。
 現在『The Last of Us part II』を担当。

 入社は、2004年。プログラムインターンとして働き始めた後、数ヶ月後にはフルタイムに昇進しました。
2007年発売の『アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝』では、ゲームデザイナの一人として、ストーリィの構築にも携わりました。

 2013年発売の『The Last of Us』では、クリエイティブディレクタと脚本を担当しました。
 この作品のアイデアは、彼が、カーネギーメロン大学の学生の時に作成したコンセプトに基づきます。
 なお、脚本を執筆する際の心情は、「シンプルなストーリィ、複雑なキャラクタ」です。

「 『The Last of Us』に取り組んでいる間、私は最もクールで性的でない女性主人公の1人を作りたかったのですが、『The Last of Us』には業界を変えるチャンスがありました」 ー2013年9月16日 国際ゲーム開発者協会基調講演より

 



記事に戻る




 

補足 クランチ(crunch)

 ゲーム開発における、いわゆる総仕上げ。
 バグフィックス(バグの除去)、細部の調整・修正等が含まれます。
 クランチに入る前の段階で、ゲームは一通りプレイ(クリア)可能な状態になっているの普通です。

記事に戻る




過去記事参照


[The Last of Us Part II]従業員の労働環境の問題

記事に戻る



 

管理人からひとこと

高速通信が完全に普及した未来のどこか時点で、
ゲームのパッケージ版はなくなるでしょうか。
「紙の本」にも言えることですが、サブカルチャーに関するソフト(映像、音楽等)はいかに。
「PlayStation」はストリーミングそのものになる、というのをかつて記事で紹介したことがありますが。


スポンサーリンク