[ゲーム以外のニュース]彼岸の入り
彼岸の入り
管理人(Yahoi KISARAGI) 3.17.2020
彼岸とは
2020年の彼岸の入りは3月17日です。
彼岸とは日本の雑節の一つで、春分(または、秋分)を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間。です。よって、1年で計14日間あります。
この期間に行う仏事を彼岸会(ひがんえ)と呼びます。
話が前後しますが、彼岸の最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼びます。
一般的には、彼岸、特に中日に墓参が行われます。
また仏教では、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日とされています。
彼岸の供物
「ぼたもち」と「おはぎ」は、日本で彼岸の供え物として作られます。呼び名は違いますが同じものです。彼岸の頃に咲く牡丹(春)と萩(秋)に由来すると言われています。
どちらも、炊いた米を軽くついてまとめ、分厚い餡で包んだ10cm弱の丸い菓子として作られます。なお、お供えとして一般化したのは、餡の原料である小豆が邪気を払うと考えられてきたためです。
現在のような甘い味付けになったのは、砂糖の供給が安定し入手が容易になったおかげだとされています。また、手作りされるのが当たり前だった時代(主に昭和)は、地域により様々なぼた餅やおはぎがありました。
おはぎの形態(餡の種類)は様々で、以下のようなものがあります。
- つぶあん
- こしあん
- きなこ(餡を中にいれる)
- ずんだ(枝豆餡)
- つぶあんと青のり
- つぶあんとゴマ
- もち米に古代米を混ぜる
なお、お盆におはぎを供える習慣はほとんど見受けられません。食品衛生(傷みやすい)の観点もありますが、お盆には「先祖がお戻りになる」という考え方があるためと思われます。
彼岸とゲーム
漫画『彼岸島』を原作とするゲーム、『彼岸島 higanjima』は、2005年4月28日、PSP 用に発売されました。開発は、(株)ナウプロダクション。ジャンルはサウンドノベルゲームで、一部アクションパートあります。
発売当時は原作漫画が連載中だったため、彼岸島に到着後のストーリィはオリジナル(パラレル)となっています。
一応参考資料として、PV を掲載しておきますが、ご覧になる必要は全くないかもしれません。
【ゲームPV】 彼岸島 PSP Higanjima(2018/04/05)
補足 雑節
季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、特別な暦日のこと。二十四節気・五節句の暦日以外の暦日がこれにあたります。
一般に雑節と呼ばれるのは、以下の9つです。
- 節分
- 彼岸
- 社日
- 八十八夜
- 入梅
- 半夏生
- 土用
- 二百十日
- 二百二十日
これらが、新年以降順に巡ってきます。
補足 六波羅蜜
仏教において仏になるために菩薩が行う修行のこと。
大乗仏教では最も重要な修行方法を六種とし、それらの完成した、完全なあり方を波羅蜜と名づけています。
また、以下のように様々な呼称があります。
- 到彼岸(とうひがん)
- 度(ど)
- 波羅蜜多(はらみった)
- 波羅蜜(はらみつ)
このうち、到彼岸の場合。度や到は「渡る、到る」の意味なので、迷いのこちら側から、悟りのむこう側へ渡った(到着した)ことを表しています。
私事ですが、先日墓掃除が済みました。
ということで、ゲームとは全く関係ない記事になりました。
ちなみに、小豆は圧力鍋で炊いて、つぶあんにします。邪道かもしれません。
本来なら、「炊いて煮汁を捨てる」を何度か繰り返します。
また、おはぎの大きさはかなり小さめです。
どうでもいいですがおはぎの原材料は、赤飯とほぼ同じです。
ただし、小豆ではなく、ささげを使う場合もあります。