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[トピック]増加する eスポーツ関連の求人

 

gamesindustry の記事を翻訳いたしました(個人名・企業名は原文のままです)。
 固有名詞のカタカナ表記は補足でご確認ください。
 文中の英語(緑色のリンク)をクリックしても確認できます(↑で記事に戻る)。
 訳文の一番下にあるボタンからソースのページに移動できます。


 

昨年、フルタイムの eスポーツの仕事の数が2倍になりました
eスポーツの上級レベルの仕事の数は、2019年に190%という印象的な成長を遂げています


Marie Dealessandri (Academy Writer) Friday 7th February 2020



 

 eスポーツは、昨年も急速に成長し続けました。
 フルタイムで雇用された eスポーツ関係の仕事の数は、

  • 2018年 3,821人
  • 2019年 8,330人

と118%増加しました。

 

 この数字は、eスポーツの求人サイト Hitmarker による最新のレポートから得たもので、過去2年間の eスポーツの仕事に関するデータを比較しています。
 つまり、2018年1月1日から2019年12月31日までに Hitmarker で収集された16,923件の求人を表します。

 

 報告書のデータは、セクターとしての eスポーツの専門化の増加を示しており、報酬がある eスポーツに関する求人件数は前年比で特に111%増加しました。
 上級レベルの eスポーツ関係の仕事の数は2018年から2019年の間に194%急増しています。同じ期間で比較すると、ボランティア(報酬なし)のそれは1.6%しか増えていません。

 

 eスポーツの仕事の総数は、2018年から2019年にかけて87%増加しました。この成長は、(アメリカ国内の)いくつかの地域でさらに印象的でした。たとえば、サンフランシスコでは315%に上昇しました。

 

 ただし、応募可能な仕事の数のは増加していますが、必ずしも eスポーツ会社の数の増加が続いたわけではありません。同じ期間に、eスポーツ分野の人材を雇用する会社の数は17%しか増えませんでした。
 2019年、最も活発な採用(求人)を行なっている企業は、

です。
 なお、『League of Legends』の開発会社 Riot での の仕事は、前年比の318%という驚くべき成長を遂げました。

 

 この部門はさらに国際的になり、eスポーツの採用国の数は2018年の45から2019年の53に増加し、18%増加しました。2019年も米国は引き続き eスポーツの仕事が最も多い国でした。

 

 募集の3つの主な分野は、

  • ソフトウェアエンジニアリング
  • マーケティング
  • デザイン

です。

 

 Hitmarker の予想では、2020年にはプラットフォームに22,500の求人が投稿され、そのうち20,000の採用が成立するとの見通しです。また、このプラットフォームは、上級職が引き続き最も急速に成長している職務であり、この分野では、Twitch の支配的状況が続くと考えています。

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ついでに、「管理人からひとこと」を読んでみる


 

補足 カタカナ表記


原文カタカナ表記
Hitmarker ヒットマーカー

Riot Games ライオット・ゲームズ

Epic Games エピック・ゲームズ


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補足 eスポーツの仕事

 この言葉から、つい選手(プレイヤ)を連想しがちですが、この記事では、eスポーツゲームの開発に携わる各種の分野を指します。

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補足 上級レベル

 いわゆる管理職。ソースには、senior-level(シニアレベル)とあります。
 「Manager(マネージャー)」と記して募集されている場合が多いです。
 求められる経験年数が「5年以上」というのが、サイトでの定義です。

 サイト内のいずれの求人も、条件(応募者に求める経験等)は非常に細かく記載されているのですが、給与に関する具体的な数字は記されていないものがほとんどです。全部チェックしたわけではありませんが。
 応相談、ということでしょう。また、同業他社に知られないようにするためかもしれません。
 また、パートタイムの仕事だと、時給$ 8.0ぐらいからあります。

 一応、ソニーの求人もありました。(記事作成時: 2020.2.24)
 Product Manager, Competitive Gaming by PlayStation

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補足 Twitch(ツイッチ)

 ゲームのライブストリーミング配信に特化したプラットフォーム。
 2011年6月、運営開始。 元々、Justin.tv の一部でした。

 

 2014年2月10日、親会社である Justin.tv Inc. は、社名を Twitch Interactive に改名しまた。これは、 Twitch のサビース自体が社のメインビジネスとなりつつあったことを反映しています。
 さて、その元の Justin.tv サイトは、2014年8月5日、突然 Twitch にリソースを集中する必要性を理由に運用を一時停止しました。そして翌日、新しいアーカイブシステムを導入しサービスを再開しました。

 2014年8月25日、Amazon は Twitch Interactive を$ 9億7000万(米)で買収しました。(買収が完了したのは2014年9月25日です)。この取引により、 Twitch Interactive はAmazon の子会社となりました。
 実は、2014年5月18日の時点で、映画情報サイト Variety による報道がありました。Google が子会社の YouTube を通じて Twitch を約$ 10億(米)で買収するための予備契約に達したと。
 Google がこの買収から撤退したのは、独占禁止法に抵触する懸念があったためとの報道があります。ただし、Google はそれについて明らかにしていません。

 その後も、 Twitch はサービス内容を充実させながら成長を続けました。
 2018年5月の時点で、月間220万人のチャンネルと、毎日1500万人のアクティブユーザがいました。また、平均同時接続数は、約100万人です。
 なお、アレクサによるランキングでは38位(2020年1月時点)です。

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管理人からひとこと

求人は増えていますが、Amazon 一強に近い状況です。
ゲーム会社より、ストリーミングサービス会社の方が力を入れているのはちょっと皮肉な感じかも。
一応、非正規(出社不要)の仕事もありました。


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