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[解説]事業年度と四半期

 

 企業の決算のニュースのお話には、事業年度と四半期という言葉がよく出てきます。よく知られた言葉ですが、今一度その意味を整理しておきましょう。

 

事業年度(じぎょうねんど)

 企業は利潤を追求します。その際に、損益の計算をします。損益計算をするには期間的な区切りを設ける方が合理的です。この期間のことを会計期間と言います。
 日本の企業では、ある年の「4月から翌年3月」までの1年間を1会計期間として損益を算出します。これが3月期決算です。4月始まりである理由は、日本の公的機関がそれを採用しているためです。
 ちなみに、「会計年度」とは学校法人のそれを指します。
 また、個人事業主の場合は、同年の「1月から12月」で決算することが定められています。

 さて、アメリカ合衆国においてですが、企業では、同年の「1月から12月」が事業年度となっています。また、連邦政府ではある年の「10月から翌年9月」が事業年度です。
 なお、事業年度は英語では FY と表記されることが多く、これは

  • Fiscal Year(フィシカルイヤー) 
  • Financial Year(フィナンシャルイヤー)

の略です。
fiscal は「財務の / 会計の」、financial は「財務の / 金融の」を意味します。
 例えば、FY2020 の場合、「2019年10月1日から2020年9月30日」までの期間を指します。

 

四半期(しはんき)

 一年を3か月単位の四分の一に分けたものを「四半期」と言います。
 年の初めから順に第1から第4まで区切ります。
 なお日本(の企業)では、第1四半期は4月からの始まりとします。これは事業年度に合わせているためです。海外では1月が始まりとなることが多いです。
 まとめると、

日本語 期間(月) 英語 期間(月)
第1四半期 4 – 6 Q1 1 – 3
第2四半期 7 – 9 Q2 4 – 6
第3四半期 10 – 12 Q3 7 – 9
第4四半期 1 – 3 Q4 10 – 12

 です。
 なお、会計年度等で一年度を6か月ずつの半期に分けることもあります。その場合、前の半期(前期)を「上半期」、後の半期(後期)を「下半期」といいます。

 

管理人からひとこと

事業年度と四半期の起点が一致しない場合はとちょっとややこしいですね( ´・ω・`)
まあ、年末年始は世界的に見ても経済・社会が止まっていますので、そこに置くのも難しいですが
ついでに言うと、海外では学校の新年度は概ね9月です。


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