[Sony]企業の重要人物たちは、「IP 不足」との認識です
Push Square の記事を翻訳いたしました(個人名は原文のままです)。
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無い袖は振れぬ
「最初から育ててきた IP はそれほど多くありません」
Damien McFerran 2024.9.6 Fri 10:30
Image: Sony Computer Entertainment
オリジナル IP という話題は、現時点では PlayStation にとって難しい問題です。結局のところ、プラットフォーム保有社は、何年もの期間を要し、開発に数百万ドルを費やしたプロジェクトを、発売からわずか数週間で中止してしまったのです。
Sony の CFO である十時裕樹氏によれば、同社には実証済みの知的財産が不足しているとのことですが、この発言は一部の PS ファンを困惑させ頭を悩ませるかもしれません。
彼は、The Finantial Times 紙(有料記事)に対し、次のように語りました。
ゲームにしても映画にしてもアニメにしても、最初から育ててきたIPがそんなに多くないんです。初期の段階において IP が不足しているというのが課題です。
同じインタビューで、同社の CEO である吉田憲一郎氏は、組織が今後は新しい IP の創出に注力していくと付け加えました。
私たちには技術があり、クリエイションこそ私たちが最も得意とし、貢献できる分野です。そこに注力するということは、流通面でも提携各社様と協力していくということでもあります。
両氏のコメントはビデオゲームだけにとどまらず、Sony の映画やアニメへの関心も含まれていることは注目に値します。その点では、ゲーム以外では同社には活用できる完全所有の IP が確かに欠けていると言えるだでしょう。
とは言え、PlayStation IP の選択肢が無限にあるように思え、多くの人気シリーズが何年も休眠状態にあることを考えると、これは奇妙な発言のように思えます。とりわけ、数世代に渡るコンソールの多様で多彩な歴史を称える高く評価されているヒット作『Astro Bot』を見ると、さらに奇妙に聞こえます。
そして、忘れてはならないのは、ビデオゲームの IP は映画やテレビの分野で非常に有用であるということです。これは『The Last of Us』が証明しています。プラットフォーム保有社は、その点において活用できるものを見落としていないでしょうか。
休眠 IP は、まだ活用の余地があるような . . . 。
JAPAN Studio の閉鎖が悔やまれます。