[ビジネス]アメリカ合衆国下院による巨大 IT 企業に関する調査報告(GAFA)
GamesIndustry の記事を翻訳いたしました(個人名・企業名は原文のままです)。
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合衆国下院委員会は、いわゆる GAFA が独占的な行動に従事していると言います
調査では、より強力な独占禁止法の措置が推奨されていますが、
さらなる措置については議会の承認が必要です
Rebekah Valentine(Senior Staff Writer) Tuesday 6th October 2020
合衆国下院の独占禁止法委員会は、
- Amazon
- Apple
による潜在的な違反についての15ヵ月の調査を完了し、4社のハイテクの巨人がすべて独占的慣行に従事していると結論付けました。
調査は449ページのレポートにまとめられ、4社は「主要な流通チャネルの管理を獲得し、 gatekeepers(ゲートキーパ)として機能するようになった」と述べています。
具体的には、委員会は、
- Facebook ソーシャルネットワーキングの独占
- Google 一般的なオンライン検索と検索広告、Android に関連する反競争的契約
- Amazon オンライン小売市場
- Apple モバイルオペレーティングシステム市場をターゲットにしていている
としています。
「簡単に言えば、これらの企業はかつては闘志に燃え、現状に挑戦した弱い開拓者でした。ですが今はどうでしょう、ある種の独占者です。
このような状況を私たちが最後に見たのは、石油王と鉄道大君の時代でしょう」
と報告書は始まります。
「これらの企業は社会に明確な利益をもたらしましたが、Amazon、Apple、Facebook、Google の優位性には代償が伴いました。
これらの企業は通常、市場で競争しながら市場自体を運営しています。これにより、彼らが他の企業のために1セットのルールを書くことを可能にする立場にあります。あるいは、自分以外の誰にも説明できない独自の私的な準規則(quasi regulation)を敷くことができます」
レポートには、『Fortnite』をめぐる Epic Games との Google と Apple の現在の法廷闘争の両方についての言及が含まれています。
委員会は、両方のプラットフォームが「Gatekeeper Power」(ゲートキーパ・パワー)を使用してモバイル開発会社に高額の料金(販売手数料)を請求し、特に Apple による(ユーザへの)単一的決済手段の強要、または iOS デバイスで App Store の代替(プラットフォーム)にアクセスを禁じていることに言及します。
また委員会は、支配的なプラットフォームが他のプラットフォームに対して自分のサービスを押し付けないようにするための無差別要件、支配的なプラットフォームによる将来の合併や買収の禁止、既存の独占禁止法の強化、「強力な議会の監視」の回復など、独占的慣行と戦うための一連の改革を推奨します。
さらに、独占禁止法の施行、強制仲裁条項に対する執行の撤廃、集団訴訟の制限、および執行に対するその他の同様の障害、もまた。
今のところ、これらは推奨事項に過ぎず、より強力な独占禁止法を施行するには議会の承認が必要です。
補足 gatekeepers(ゲートキーパ)
「門番」の他に、「情報管理者」という意味でも用います。
補足 鉄道大君
その昔、鉄道事業で一財を成した経営者たちを指します。蒸気機関の時代ですらそうです。
ちなみに、同名の PC ゲームもあります。
もはや国家レベル!