［The Last of Us Remastered］GameSpotレビュー(2014)
GameSpot の記事を翻訳いたしました（個人名・企業名は原文のままです）。
固有名詞のカタカナ表記は補足でご確認ください。
文中の英語（緑色のリンク）をクリックしても確認できます（↑で記事に戻る）。
訳文の一番下にあるボタンからソースのページに移動できます。
愛とはどういう関係ですか？
Carolyn Peti on October 15, 2014 at 5:43PM PDT
人生を生きる価値があるとすれば、それは何か？
『The Last of Us Remastered』は、人々が本当に自分の人生を生きる余地がない世界のビジョンを私たちに与えて、その質問に答えようとします。このパンデミック後の軍事支配社会では、誰もが望むことができるのは、単に「生き残る」ことだけです。そして、ゲームに登場する多くのキャラクタが知っているように、ある日から次の日までの誰かの生存が不確実な世界では、愛着、つながり、愛、これらは不利になる可能性があります。
これらのものはあなたを破壊することができます。
Naughty Dog が手がけ、絶賛されたアクションゲームが『The Last of Us Remastered』として PlayStation 4 に登場しました。PlayStation 3 でゲームをプレイした場合と比べ、このリリースでは、おそらくより高いフレームレートで実行され、照明がよりリッチでムードがあります。並べて比較すると、テクスチャがよりシャープになり、描画距離が長くなったことが明らかになります。ただ、PlayStation 3で既にゲームが非常に高品質だったため、視覚的な機能強化に関しては（ユーザ）エクスペリエンスをそれほど向上させることはできません。
『The Last of Us Remastered』はまだ『The Last of Us』であり、それは悪いことではありません。それは前世代のコンソールの最後にして最高の冒険の1つであり、ここで得られる特別版の扱いに完全に値します。
不確実な世界での生存
おそらく、この不確実な世界で他の人を愛することの危険性を知るのは、この作品の主人公であるジョエルをおいて他にありません。厳しく辛苦を知る人、ジョエルは好感が持てません。ただ、少なくとも『The Last of Us』の対話はとても人間的で信じやすいので、彼を理解することはできます。
そして、その人間性はゲームのすべての主要なキャラクタに伝わりますが、ゲームの感情的な中心であるのはティーンエイジャーのエリーです。ジョエルの皮肉とは対照的に、エリーはまだ目を見張るような不思議さがあります。ジョエルの内面は死んでいるように見えますが、エリーは非常に生きています。ゲームの過程で、ジョエルもあなたも彼女に執着することを避けられません。
それでも、ストーリーがこれら2人のキャラクターのつながりに与える重要性について慎重に考えすぎると、事態は少しずつ崩れ始めます。『The Last of Us』は、確立されたジャンルのテンプレートに準拠したアクションゲームであるため、旅の途中で、1人、5人、または12人だけでなく、何十人もの人を殺害します。使い捨てのキャラクタが特定の個人の人生に有意義な重要性を置くことができるように、彼の仲間の人間の多くの人生を扱います。数百人の血で手を汚すことはできず、それでもあなたの心には人を愛する余地があります。
物語は、すべての人間の命が絶えず危険にさらされている世界を舞台に設定されており、ゲームの恐ろしい戦闘がこの感覚を支えています。普通の人間との戦いでも感染した人間との戦いでも、ステルスに頼り、敵の気を散らし、忍び寄って貴重な物資を消耗しすぎないようにすることをお勧めします。
それでも、あなたは常に薄氷を踏むが如し。あなたが発見されるかもしれないこと、そしてすべての地獄が崩壊することを知ってください。ジョエルが戦う方法には、敵の顔を打ち負かしたり、血まみれの混乱に踏み込んだりする、残忍な残酷さと絶望感があります。『The Last of Us』は、銃を撃ち鳴らして敵に大胆に突撃できるゲームではありません。代わりに、放棄されたすべての家、店舗、オフィスを探し回って、武器や治療キットの作成に使用できるものを探します。
すべての敵は深刻な脅威をもたらすため、発見されることや、背後から敵が近づいてくることに対する本当の恐怖があります。感染者の1つのタイプであるクリッカーは、エコーロケーションを使用して表示されます。彼らは発するクリック音は、あなたの不安を掻き立てます。
PS3 版のように、味方が不安定に振る舞うと戦闘の緊張が弱まり、発見されて殺されるような行動をとることがあります。しかし、その後、仲間の行動が、この旅においてあなたが孤独ではないという感覚を作り出す瞬間があります。例えば、エリーがあなたの背後の襲撃者を刺して救助に来るときです。
精緻に描かれる世界
戦闘の神経質な強烈さは、幸運にも『The Last of Us』全体で一定ではありません。ゲームの進行は優れています。次の爆発的なアクションシーケンスに絶えず急いで行くのではなく、時間をかけることをいとわず、その瞬間を楽しみ、雰囲気を取り入れることができるゲームです。
これらの静かな瞬間にあなたの心に浸透するゲームの世界には憂鬱な美しさがあります。一方で、緑豊かな自然に囲まれた都市がゆっくりと埋め立てられることで息を飲むかもしれません。また、この美しさが人類の衰退の物語であることを忘れることはできません。
昔のピザ屋、コーヒーショップ、ホテル、レコード店など、多くの場所を探索します。それらはすべて、かつて人々が生活を送っていた場所だと感じるように、細部至るにまで注意を払って設計されています。しかし、最も静かな瞬間でさえ『The Last of Us』で快適に過ごせません。静けさは常に遅かれ早かれ、別の必死の追跡、恐ろしい包囲、その他の不快な諸々が、この世界がそれほど静かではないという事実を度々思い起こさせます。
『The Last of Us』から引き継いだ「遺産」
『Last of Us Remastered』には、ダウンロード可能なコンテンツとしてリリースされたすべてのマップパックとともに、オリジナルゲームのマルチプレイヤーモードが含まれています。マルチプレイヤは、シングルプレイヤの戦闘の不安感をうまく捕らえ、ミッション中に物資を集めて特定のタスクを完了することで、生存者でいっぱいのキャンプを維持しようとする魅力的なメタゲームでそれをまとめます。
このモードを個人の Facebook アカウントにリンクすることで、さらに感情的なパンチを与えることができます。これにより、キャンプの問題を抱え死にかけている実生活の友人に関する最新情報を確認できます。
そして、『The Last of Us』の特別な DLC ストーリーの章である『Left Behind』があり、最初からロックが解除されています。対人関係の重要性に関するメインゲームの物語の懸念と、戦闘と暴力に対するゲームプレイの焦点は互いに多少対立していますが、この章では確立された『The Last of Us』のシステムを採用し、本編では語られなかった絆のストーリーをサポートします。エリーと彼女の友人ライリーの。
あなたは、エリーとしてプレイします。あなたとライリーは車の窓でレンガを投げ、水鉄砲でお互いを狩り、他のことを一緒に行います。その間、キャラクタはお互いに正直なことを言い、お互いに笑い、お互いに怒っています。そして現実の我々と同じように振舞います。
エリーが通常の10代の生活に似たものを生きようとする運命の試みを垣間見ることにより、『Left Behind』は、エリーがこの厳しい世界で育ったことで失った家庭というものに誘います。エリーとライリーの間に形成される絆は、非常に自然な文章と演技の両方によって支えられており、本物のように感じます。『Left Behind』は、ほとんどのフルゲームで見られるよりも記憶に残る瞬間を短い実行時間に詰め込みます。また、他の誰かと共有する最も重要な瞬間のいくつかは、本当に小さいことを理解しています。
この注目すべき DLC には、優れたキャラクタ開発に裏打ちされた、真の感情的な見返りがあります。
視覚的な機能強化とマップパックとストーリー DLC の追加に加えて、『The Last of Us Remastered』には、アクションをいつでも停止したり、カメラを好きな場所に置いたり、共有したりできる写真モードなど、その他のすてきな機能があります。他の人とのスクリーンショット、フレームとフィルターの適用を選択することもできます。また、クリエイティブディレクタと主演俳優をフィーチャしたゲーム内ムービーの解説トラックもあります。
『The Last of Us』は素晴らしいアクションゲームであり、まだプレイしていない場合はプレイする必要があります。以前にプレイしたことがある場合、ここでの改善はゲームを新しい体験のように感じるほど劇的ではありませんが、再検討する価値のあるものです。
『Last of Us Remastered』の世界では、私たちが生きているこの世界と同じように、愛はあなたを破壊するかもしれませんが、（それを守る為に）戦う価値のある唯一のものでもあります。
補足 カタカナ表記
| 原文 | カタカナ表記 | |
|---|---|---|
| Naughty Dog | ノーティドッグ |
長文、お疲れ様でした。
古い記事ですが、タイムリィかと思い掲載しました。作品同様、完璧なレビューかと考えます。