スポンサーリンク

[解説]Bethesda と ZeniMax Media その親子関係が誕生するまで

 

 

Bethesda と ZeniMax Media
それは間違いなく、タマゴが先です


管理人(Yayoi KISARAGI) 2020.9.22



 

 Microsoft による大型買収が発表されました。
 この買収が、今後のゲーム業界および PlayStation にどう影響するか、詳細は不明ですが、Bethesda という企業にとその親会社である ZeniMax Media については今すぐ少しだけ学ぶことはできます。
いつもこのブログの記事に付与している補足より、やや詳しい解説です。

 

 

Bethesda Softworks LLC


現子会社誕生

 Bethesda Softworks LLC は、ビデオゲームパブリッシャです。
 1986年6月28日、Christopher Weaver 氏によって設立されました。この時点で、Media Technology Limited の一部門でした。
 合衆国メリーランド州に拠点を置きます。

 

 創業から15年間は、開発会社でした。
 1994年、最も有名な The Elder Scrolls シリーズの最初の作品である『The Elder Scrolls: Arena』を開発しています。また、シーリズ初期には、Weaver 氏はクリーエータ兼エグゼクティブプロデューサの一人でした。
 その後、1995 – 1999年にかけて、複数の企業を買収し会社そのものを拡大しました。

 

親会社誕生

 1999年、Weaver 氏と Robert A. Altman 氏(法の専門家)は ZeniMax Media を設立します。Bethesda Softworks の親会社として。
 Weaver 氏は、同社をその持ち株の「親会社」ではなくトップレベルの管理構造であると説明しています。
 設立当時、

  • 最高経営責任者(CEO) Robert A. Altman
  • 最高技術責任者(CTO) Christopher Weaver

でした。

 

 さらに、2001年、Bethesda Game Studios が設立されます。
 正確には、Bethesda Softwork の開発部門が分離する形で誕生しました。よって同スタジオは、ゲーム開発のみに専念する組織となります。
 また、これをもって、Bethesda Softworks は(ゲームの)発売・販売が専業となりました。
 Bethesda Game Studios は、2018年7月の時点で400人の従業員を雇用していました。

 

 その後も、ZeniMax Media 開発会社の買収を行なっています。

親会社 ZeniMax Media Inc.

  • Bethesda Softworks LLC
  • Bethesda Game Studios
  • その他複数のゲームスタジオ

 

 さて、 Weaver 氏は、2002年に ZeniMax Media の運用上の役職から追放され、それに関連する訴訟を起こしました。ただ、最終的に法廷外で和解しまています。Weaver 氏は依然として筆頭株主ですが、ZeniMax の経営自体に責任を負うことはありません。
 話が前後しますが、Robert A. Altman 氏は、ZeniMax Media の CEO に就任するまでは長らく政治やビジネスの世界で弁護士として手腕を発揮していました。

 

 そして、2020年。
 今度は、Microsoft が親会社となります。


 

補足 カタカナ表記


原文カタカナ表記
Christopher Weaver クリストファー・ウェーバー

Robert A. Altman ロバート・A・オルトマン


先頭に戻る




過去記事参照


[ビジネス]Microsoft が ZeniMax Media を買収

記事に戻る



 

管理人からひとこと

人に歴史あり、企業もしかり。
映画化してみたい気がしますw


スポンサーリンク